楽器や音響機器を作るヤマハと、バイクなどモビリティを生産するヤマハ発動機。両社がフランスのデザインイベントに合同出展するにあたって、互いの専門分野を交換し、ヤマハがモビリティを、ヤマハ発動機が楽器をデザインするというプロジェクト「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」を実施しました。いずれも両分野の常識をくつがえすような大胆な設計で興奮を覚えてしまいます。

畑違いの製品を手がけた結果、斬新なデザインに……!
ヤマハ発動機がデザインしたのはドラムセット「RAIJIN(God of the Thunder)」とマリンバ 「FUJIN(God of the Wind)」です。


ドラムセット(左)が球状に、マリンバ(右)が円状に。ヤマハ発動機ぶっ飛んでるぜ!
ドラムセットはバスドラムやシンバルなど各打楽器を球体に組み上げるという斬新な形。中に入って暴れまわるように演奏でき、「演奏者を中心に噴出するエナジー、増幅する音世界を視覚化」したそうです。マリンバは、普通は直線状に並んだ鍵盤をぐるっと輪っか状に配列。輪の中に2人で入って奏でるというこれまた特殊な設計です。2人が座る椅子も、バイクの二人乗りシートのようなヤマハ発動機らしいデザインになっています。


モーターサイクル(左)もシートがタンクの上に伸びるという規格外の設計に
一方でヤマハがデザインしたのは、モーターサイクル「√(ルート)」と電動アシスト自転車「0±0(ゼロプラスマイナスゼロ)」。モーターサイクルのフォルムは馬をモチーフにし、シートがタンクの上まで流れるように水平に伸びています。ライダーの目前から計器類が排除されているので、「視線の先が風景と一体とな」るとのこと。自転車は専用スタンドに設置してペダルを漕ぐことで発電が可能。充電した電気で楽器や機器を楽しんだり家族とシェアしたりと、生活に役立つ設計になっています。
「project AH A MAY」では両社のデザイン部門が、生産・商品化の制約に縛られることなくそれぞれの作法や考え方でデザインを提案したとのこと。プロジェクトが展示されるのは、現地時間の3月12日から4月12日までフランスサンテティエンヌ市で開催される「第9回サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ2015」で、出展期間は3月12〜22日になります。「ヤマハ」ブランドを持つ両社ならではの作品たちは、果たして来場者の目にはどのように映るのでしょう。
(黒木貴啓)
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