釣りに出かけたところ、カワハギと間違えて毒持ちのフグの一種「キタマクラ」を釣って食べてしまった人がTwitterで話題になっています。
投稿者が「カワハギ・ハゼ・べら・念仏鯛が釣れた」「家で煮付けにして食べた」として投稿した写真に写っていたのはカワハギではなく毒を持ったフグの一種「キタマクラ」。写真を見たTwitterユーザーからは、「それはカワハギではなくキタマクラという毒魚ですよ!」といったリプライが多数寄せられる騒ぎに。なにせフグの一種ですので、みなさんのツイートもかなり切羽詰まったものばかり。みんなが心配する中、特に体調を崩すようなこともなく無事だったことが本人より13時間後にツイートされました。

厚生労働省の医薬食品局食品安全部監視安全課に問い合わせてみたところ、「キタマクラ」はそもそも食べられるフグとして認められていないということです。同省では「処理等により人の健康を損なうおそれがないと認められるフグの種類及び部位」を定めているのですが、「キタマクラ」はこの中に入っていません。
もし食べてしまった場合、普通のフグ毒にあたった時と同じ症状が出る可能性があります。ただし、フグの毒には個体差があるため、今回は運良く毒性のない(または極めて弱い)個体だったようです。
なお、フグを調理して販売するには免許が必要になります。「自分で釣って自分で調理した場合は法で縛れるものではない」(福祉保健局)とのことですが、専門の知識・技術を持った人以外が調理するのは避けるべきでしょう。
カワハギとキタマクラの見分け方について国立研究開発法人水産総合研究センターに聞いてみたところ、「模様や形などが大きく異なるため分かっていればすぐに見分けられる」ということでした。カワハギ釣りに行くときは、事前に「キタマクラ」の模様と形を確認しておいたほうが良さそうです。


自分で釣った魚を食べるのは楽しくておいしいですが、毒魚の知識をつけておかないといけませんね。みなさんも、釣りに行く際は十分ご注意を。
(コンタケ)


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