約8年前に爆発的に大ヒットした生キャラメル。甘くとろりとした半生の食感に人々は酔いしれた。現在ブームは落ち着き、日常的にはあまり口にしないが、そんな生キャラメルを自宅で超簡単に作れる方法がTwitter上で話題になっていた。
材料はコンデンスミルクの缶のみ。コンデンスミルクの缶を煮るだけで生キャラメルに変身してしまうというお手軽さ。ならばやってみようではないか。さっそく、コンデンスミルク缶を入手(参考:コンデンスミルク缶をコトコト煮込んでつくる極上スイーツ)。

たっぷり水を入れた鍋を火にかけ、その中にコンデンスミルクを缶のまま投入。このまま弱火で2〜3時間煮る。2時間だとトロトロ仕上がりに、固めが良ければ3時間だそう。この日は弱火で2時間煮てみることにした。
※ヤケドをしないよう、缶の扱いには気をつけてください。

2時間後、ヤケドをしないように気をつけつつ缶を取り出した。冷めてから開けないと中身が飛び出してしまうらしいので、常温になるまでしばし放置。常温になったところで期待に胸を躍らせつつ、缶切りを手に取った。しかし……
えっ!? 白いコンデンスミルクのまま! 2時間も火にかけたのに……。

ショックを受けながらも、スプーンでかき混ぜてみた。すると、底の方からキャラメル状に固まった物体が出現した。どうやら、底の方だけ生キャラメルになっているようである。

生キャラメルになった部分を食べてみると、優しい甘さ。く、悔しい。こんなに大きな缶なのに、生キャラメルが所々しかできていないなんて……。これはリベンジするしかない。そうしてもう1缶、コンデンスミルクを調達してきたのだった。
なぜ失敗したのかを調べてみたところ、以下の原因が挙げられる。
- 鍋に缶を立てて入れたため、火の通りにムラがあった
- グラグラと沸騰させずに、プツプツと小さな気泡が上がる程度の温度のまま弱火にかけていた
- 単に煮る時間が短かった
上記の問題点を踏まえ、再度チャレンジ。

缶は横に寝せて鍋に入れ、一度強火でグラグラと沸騰させてから弱火にし、今度は3時間煮てみた。そして、熱が均一に入るよう、時おり缶を転がした。

ようやく3時間経過。缶を冷ましてからふたをオープン。1回目とは違い、淡い茶褐色のもったりとした液体が顔を出した。これは、1缶丸々生キャラメルができているではないか! 大成功! 味見をしてみると、ねっとりとしつつ滑らかで、濃厚な甘さが口いっぱいに広がった。

缶にスプーンを突っ込んでなめてもよし。クラッカーに塗ってもよし。

酸っぱめのプレーンヨーグルトに入れると、まろやかな甘さに。

コーヒーに入れて、キャラメルマキアート風にもできる。

火の入り具合さえ気を付ければ、こまごまとした材料を用意したり、はかりで量ったりという面倒な行程をすっ飛ばし、誰でも簡単に作れてしまう。市販のものを買うとけっこうな値段になる生キャラメルだが、自宅で缶いっぱいに作れば食べ放題だ! 心ゆくまで生キャラメルをご堪能あれ。
(姫野ケイ)
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