ウクライナの航空エンジニア、タタレンコ・ニコラエビッチさんが、飛行中の緊急時に客席を切り離せる飛行機を提案しています。

ニコラエビッチさんが特許を取得しているというこのシステムは、飛行中に緊急事態が発生すると、2〜3秒の間に客席部分が切り離され、パラシュートを開きゆっくりと着地する設計になっています。着地の際にはゴム製のチューブが膨らみ、衝撃を吸収します。チューブは水に浮くため、海などに着水することも可能です。また、客席の下に荷物を搭載する設計になっているので、事故があっても荷物を失うこともありません。


夢のようにも思えるアイデアですが、航空業界にはあまり興味を持ってもらえていないとUkraine Todayで伝えられています。それもそのはず、この設計を採用すればコストが上がるだけでなく、搭乗できる客数も減り、燃料の消費も増えてしまうそうです。さらに、着地の際に山やビルにぶつかる可能性もあります。不安なのは乗客だけではありません。パイロットについても、切り離した後の残り20パーセントの機体で飛行を続けることは不可能であると考えられており、かなり危険な状況になってしまいます。こうした問題から、実用化は簡単ではない様子です。

数年前にも安全に避難できる飛行機を発表しているニコラエビッチさん。次回のさらなるアイデアにも期待したいところです。
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