初めてのカンヌ映画祭を阿部寛さんは「夢のような体験」と表現。
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22日までフランスで開催されていた第69回カンヌ国際映画祭で上映後、約7分ものスタンディングオベーションが起こった是枝裕和監督の映画「海よりもまだ深く」。5月21日に公開初日の舞台あいさつが都内で行われ、フランスから帰国したばかりの阿部寛さん、真木よう子さん、樹木希林さんが登壇しました。

阿部さん演じる鳴かず飛ばずの“自称作家”良多と、離婚した元妻(真木よう子さん)、団地で気楽な独り暮らしを送る良多の実母(樹木希林さん)らが偶然取り戻す“一夜限りの家族の時間”を描いた同作。阿部さんと樹木さんは是枝監督の「歩いても 歩いても」(2008年)でもダメ息子とその母という親子役を演じています。

今回が“初カンヌ”となった阿部さん。街中が映画祭の活気でにぎわったカンヌでの3日間は「夢のような体験」だったとし、映画祭のためにあらゆるものが盛り上がっている光景と、映画祭で各国から寄せられた作品への高い評価に「一生忘れることのない経験」と興奮した心境を告白。


真木さんと樹木さんは2回目のカンヌ参加。連日の土砂降りに見舞われた前回と異なり、今回は歴史ある美しい街並みも堪能した真木さんは、著名モデルが平然と周りを歩く映画祭独特の雰囲気も紹介しつつ、「私もこの作品が大好きで、早く皆さんに見てもらいたいなとずっと思っていたので、ようやく皆さんに見てもらえる」と述べました。
しかし樹木さんは「バアさんが行くところではない」と本音をポロリ。「恥ずかしいし、あれに耐えられるのはなかなかいない……あ、いたわね(阿部さんの方を向いて)」とおどけてみせました。

続いて“カンヌで選ばれる”ことについて語った樹木さん。映画祭での上映が決定した時点でその映画は一定の評価を得ていると思っていたそうですが、上映終了後に客席からブーイングが起こる場面を2回も目撃したといい、「海よりもまだ深く」もそうした扱いで出演者としてその場に立っていなければならないとしたら、「もうそのまんま、気絶ですよね」と苦笑。上映後すぐに走って逃げ出せられるようこっそり準備していたことも明かし、映画祭の厳しさも明かします。

しかし、ふたを開けてみれば、同作は上映終了後のスタンディングオベーションが7分も続く高評価。阿部さんは、「もっと(会場に)いたかったんですけど、樹木さんが『もういいかげん帰りましょう』って。泣く泣く帰りました(笑)」と初カンヌの裏話も披露しながら、作品への自信を見せました。

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