4月18日発売の「週刊少年ジャンプ」20号で、1年8カ月ぶりの復活を果たした「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博先生が、「東京喰種トーキョーグール:re」の石田スイ先生と対談。6月3日、その内容が集英社のWebコミックサイト「少年ジャンプ+」で公開されました。
対談は「HUNTER×HUNTER」と「東京喰種トーキョーグール:re」の最新刊発売を記念したもので、石田先生が「HUNTER×HUNTER」に登場する「ヒソカ」の物語を執筆中であることから実現したそう。でもなんでヒソカ?


きっかけは、石田先生が過去に「少年ジャンプ+」の前身である「ジャンプLIVE」で「東京喰種トーキョーグールJACK」を連載しており、編集部が新たに漫画を描いてもらえないかと依頼したことから。石田先生が冨樫作品の大ファンで、特にヒソカが好きと語ったことで、編集部側が「もし石田先生がヒソカの物語を漫画にしたらどんな風になるのだろう」と興味を抱き、執筆を依頼。今回そのネームが完成したことで対談に至ったそう。
対談では、石田先生が中学時代に髪を下したヒソカのかっこよさにほれ込んで模写していたというエピソードや、ネームを描くにあたって、ヒソカの登場シーン全てにふせんを貼り、せりふ中のトランプのマーク(スート)に規則性がないか調べたこと、さらには、執筆中「このままだと漫画が描けなくなるかも」と考えてしまうほどに思い詰めていたことなどを告白。

当初はヒソカの幼少期も描こうとしたそうですが、「ヒソカは過去を語らないキャラクター」との考えからボツに。冨樫先生もヒソカの過去を設定しておらず、なるべく考えないようにしているそうで、石田先生の作品やキャラクターへのリスペクトに、「こんな風にヒソカを描いてくれて、本当に嬉しいです」と感謝。
さらに、石田先生のネームを読んだことで「あの冒頭シーンに続くような形で、ヒソカの過去を漫画にしてみたい」と語る場面も。この企画をきっかけにして、本編でも新たなストーリーが展開されるかもしれません。
対談ページからは、石田先生のネームを読むことができます。全69ページの大ボリュームで、表紙には「“伸縮自在の愛”(バンジーガム)っていうんだ これ…」と語りかける、髪を下ろしたヒソカが描かれています。


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