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11月29日に発売された、人気RPGシリーズ最新作「FINAL FANTASY XV(FF15)」の国内初週販売本数が、69.0万本(メディアクリエイト調べ)だったことが分かりました(※)。PS4本体の普及台数が現時点で約370万台であることを考えると、ハード所有者のおよそ5人に1人が購入した計算になります。
※全てPS4版で、限定版およびハード同梱版も含めた数字。ダウンロード版は含まず。集計期間は発売日から12月4日までの6日間

FINAL FANTASY XV
オンライン専用だった「FF14」を除けば、ナンバリング作品としては2009年発売の「FF13」以来。ただ、初週の勢いでは「FF13」の150.2万本から大きく数字を落とした形となりました。現時点での消化率は64.63%。通常のタイトルであれば問題ない数字ですが、「FF15」の場合、国内だけでおよそ100万本超出荷しているとみられ、市場にはまだ30万本以上在庫がある計算になります。年末年始にかけ、この在庫を順調に消化できるかどうかが今後を占うポイントになりそうです。
この数字について、販売本数データを集計・算出しているメディアクリエイトは次のように分析します。
「『FF13』とはハードの普及台数も周辺事情も異なっているため、一概に比較はできないと思っています。ただPS2以降のFFシリーズは“完全初動型”の傾向が強く(初週にドンと売れて2周目以降はガクッと落ちる)、今後もし年末年始で大きく値崩れしたりした場合、今の出荷数以上に販売数を伸ばすのは厳しいかもしれません」(メディアクリエイト 担当者)
ちなみにダウンロード版はこの数字に含まれていませんが、メディアクリエイトによると、日本ではダウンロード版はパッケージ版のおおむね10〜15%に落ち着くことが多いとのこと。

2009年発売の「FF13」。PS3のキラータイトルとして注目され、国内では初週約150.2万本、累計では191.5万本(廉価版は除く)を販売しました
また消化率については、「一概に出しすぎとは思いたくないですが、初週80万本出荷だったら販売店の負担も少なかったと思います」とコメント。限定版やハード同梱版は順調に消化できているものの、現状では通常版の動きがやや鈍いそうです。
一方で、発売後のアップデートや追加コンテンツへの期待も。
「スクウェア・エニックスも『FF』ブランドを売っていくにあたって、“完全初動型”であることにいびつさは感じていました。そこで今回は、発売後もアップデートや追加コンテンツを配信していく“後販促”に力を入れていて、これは7月の発注段階でもアナウンスされています。先日も田畑ディレクターから今後のロードマップが示されましたが、これをフックに年末年始、値崩れせず、中古市場にもあまり流れずに持ちこたえられれば、例えば『グランド・セフト・オートV』のようなロングラン作品になる可能性もあります」(メディアクリエイト 担当者)

今後予定されているアップデートロードマップ
スクウェア・エニックスによれば、「FF15」は既に世界累計では500万本を出荷(ダウンロード販売数を含む)しており、これは歴代シリーズでも最速とのこと(関連記事)。今後もさらに短期・中期・長期の3段階に分けて、イベントシーン追加や重要キャラクターのプレイアブル化、アバターシステムの追加といったアップデートを行っていく計画が明らかにされています(関連記事)。

今後はキャラクターごとのエピソードなどもダウンロードコンテンツとして配信予定
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