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トップレスに近い姿を米Vanity Fair誌上で披露した英女優のエマ・ワトソンが、フェミニストらしからぬ行為だと批判を浴び、SNS上で議論になっています。

数ページに渡って同誌に掲載された写真の中で批判されたのは、正面を向いたワトソンがトップレスで白のボレロだけを肩にかけている1枚。ボレロは短い丈で目も粗く「かろうじてバストトップが隠れている」状態。彼女が「フェミニスト」を公言し、2014年に任命された国連のUN Women親善大使として活動するなど、ジェンダー問題に取り組んできた姿勢とは相反するのではないかと批判が巻き起こりました。あるジャーナリストは問題になった写真を引用し「フェミニズム、フェミニズム……男女の給与格差……うーん何でみんな真面目に聞いてくれないんだろう……フェミニズム……あ、そっか胸をだせばいいのね、ほら!」とツイートしています。
議論が広がるきっかけに
「フェミニスト:ページ3ガール(英The Sun紙の3面を飾る女性のヌード)? トップレス? そんなの禁止しろ! え、エマ・ワトソンがトップレス? それは勇気あるね、キレイだ! これは二重思考、偽善だね」
一方で、フェミニストにドレスコードはない、セクシーな格好をしたからフェミニスト失格だということはないとワトソンを擁護する声も多く見られます。
「フェミニズムのトップになるための唯一の方法は、自分の身体は置き去りにし、次元の狭間で実態のないものにすること」
「フェミニストが自分の身体を誇ったっていい。エマ・ワトソンが透けた服を着て写真を撮ることが、彼女のフェミスストとしての活動をなかったことにするわけじゃない」
フェミニストを公言しつつ、胸をほぼ露出した姿で誌面を飾ったことに批判が集まったワトソンですが、過去にはモデルのナオミ・キャンベルがバストトップを出した写真をSNS上に投稿し女性の権利を求めたことがありました。世界中に広がっているこの「FREE THE NIPPLE」は、女性がバストトップを見せたいということではなく、「女性も男性と同じように、自分の身体を見せるどうか自分で決める権利がある」と、女性が自分の身体について決定権を持つことを訴えるフェミニズム運動です。
ワトソンは過去に国連のスピーチで、フェミニズムという言葉が攻撃的で魅力的ではない女性を連想させ、現在では多くの女性がフェミニストだと公言したがらないとし、「私の身体について、決定権があるのは私」と述べています。今回、ワトソンを擁護する意見にも、彼女が自分の身体を自由に扱い、したいことをするべきとするものが多数見られました。
エマ・ワトソンが悪いフェミニストと呼ばれるのは悲しい。フェミニズムっていうのは自由に自分の身体を表現するものなはず
「Vanity Fairの写真でエマ・ワトソンのフェミニズムに疑問を持つ人たちがいるようだけど、これがまさに私たちにとってフェミニズムが必要な理由だと思う」

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