一部のイルカはタコを空中に放り投げて水面にたたきつける複雑な狩りの方法を使っているとする研究結果を、豪マードック大学の鯨類研究チームが発表しました。

研究チームは南西オーストラリアのバンドウイルカを2007年から2013年にわたって調査。その間にこのような手法が45例観測されたとしています。主に2つの方法があり、1つはタコをくわえたまま水中から体を出して回転し、タコを水面にたたきつけるというもの。もう1つはタコをくわえて水面から頭を出し、口を開いてタコを空中に放り投げるというもの。タコは数メートル先まで飛ぶことが多く、イルカはその後もまたタコを拾って水面にたたきつけるとのことです。

研究者はこの方法を取る理由について、「体にくっついたタコを取るため」「タコを柔らかくし、脚を無力化するため」「タコをバラバラにして食べやすくするため」と示唆しています。研究チームが調査を行った地域では、大きなタコを食べようとしたイルカが窒息して死んだケースもあり、タコを狩ることにはリスクがあるようです。防衛反応として、タコの脚は頭から切り離されたあとでも動き続けるため、イルカは脚の反応を弱めるためにタコを海面にたたきつけなければならないと研究者は述べています。
研究では、この手法は季節的な波があり冬と春がピークであることや、海が浅く濁っているところで行われること、大人のメスにより最も行われていること、この手法を使う他のイルカと密な関係のあるイルカによって行われることも報告しています。研究の結果は学術誌「Marine Mammal Science」に掲載されています。
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