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丸い体形からは予想できないキレッキレの動きで愛されてきた香港映画界のレジェンド、サモ・ハンが、20年ぶりの監督・主演作「おじいちゃんはデブゴン」を引っ提げて帰ってきました。

同作のサモ・ハンは軽い認知症をわずらったおじいさんの役。退役軍人として静かな生活を送っていましたが、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれ、隣人の父娘を救うために立ち上がります。おじいちゃんになってもアクションはキレッキレ!


「おじいちゃんはデブゴン」という往年を思い起こさせるタイトルもすてきです。昨今は原題から懸け離れた邦題がバッシングの的になりがちですが、本作に関しては原題が「我的特工爺爺(おじいちゃんは特殊エージェント、といった意)」なので、本来の意味を尊重したものでもあります。ただしTwitterを見ると歓迎の声が上がっている一方で、中にはそもそも「なぜ『デブゴン』なの?」と素朴な疑問を抱いている人も。
サモ・ハンといえば、ジャッキー・チェンやユン・ピョウと共演した「プロジェクトA」「スパルタンX」での活躍や、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」を本気でパロった「燃えよデブゴン」で監督・主演を務めたことで知られています。「燃えよデブゴン」ヒット後の主演作では、原題が全然違うタイトルでも「デブゴン」シリーズとして国内で流通。テレビでたびたび再放送されていたこともあり、一定以上の世代にはデブゴンの愛称ですっかり定着しているのです。
サモ・ハンは現在作品PRのため、11年ぶりに来日中。4月6日には新宿武蔵野館にて、同作の舞台あいさつ付き上映も行われました。


タイトルについて映画広報に話を聞いてみたところ「サモ・ハンといえばアクションだけでなく、くすっと笑えるユーモアも忘れない人ですよね。そうした部分もあり、日本で定着している『デブゴン』はぴったりくるタイトルだと思っています。今回のタイトルはサモ・ハンさんご本人にも理解いただき、『すばらしい』と気に入っていただきました」と、邦題の裏話を語ってくれました。サモ・ハン公認タイトルだったんですね!
「おじいちゃんはデブゴン」は新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほかにて5月27日ロードショー。また、サモ・ハンがアクション監督としてベニー・チャンと初めてタッグを組んだ「コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝」も6月10日から上映予定です。
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