今月4月4日に欧州・北米向けに発売された『ペルソナ5』が絶好調だ。先日アトラスは同作の累計出荷数が150万本を突破したことを発表しており、Ukieが発表したイギリスのチャートでも『Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands』を押しのけて首位を獲得している。よい結果が出ているのはセールスだけではない。メディアやユーザーレビューでも高得点を連発しており、レビュー集積サイト「Metacritic」でも歴史的な評価を得ているのだ。
“嫌われない”ことが高評価の理由
4月10日現在の『ペルソナ5』のMetascore(以下、メタスコア)は94点。もっとも低い点数は85点。レビュー数は54。メディアによって評価が大きく分かれるということがなく、辛口メディアを含めた幅広い海外メディアに受け入れられていることが高得点につながっているのだろう。読者投稿型であるUser Reviewも9.1という高評価に落ち着いており、Metacriticの競合サイト「OpenCritic」でも同様に94点を記録している。

94点というメタスコアは、歴代JRPGのなかでも、2000年にPlayStation 向けに発売された『FINAL FANTASY IX』と並んで最高評価。RPG全体で見ると5位。メタスコアという枠内でいえば、JRPGとして歴史に名を刻んだタイトルといっても過言ではないだろう。
ゲームコミュニティやメディアでも話題を集めている。Nowloading.coが「『ペルソナ5』は『FINAL FANTASY VII』に匹敵するタイトルであり、新時代のJRPGの波を引き起こした」と述べれば、Gameinformerは「『ペルソナ5』が私のGame Of The Year」になるであろう理由」と題した記事を掲載するなど、ゲームそのものだけでなく、ゲームの魅力を考察するコラムでも取り上げられている。どんでん返しのあるストーリーテリングや、スタイリッシュに仕上げつつも“古き良き”を守った戦闘システム、東京という独特の舞台などが魅力としてあげられている。JRPGは海外メディアから必ずしも受けがいいとは言えないが、実は『真・女神転生』シリーズや『世界樹の迷宮』シリーズなどアトラスの主力作品は安定した評価を得ており、『ペルソナ5』の高得点はこうした流れを汲んだうえで生まれたものであるとも考えられるだろう。

もちろん、ゲームの評価を数値化するというMetacritic自体のシステム、メディアのしがらみ、そして集積した評価を平均化する構造など、メタスコアがいくつかの疑問を抱えているのも確かだ。それゆえに、メタスコアの評価が絶対的なものであると考えるのは危険だろう。しかしながら、海外では評価の分かれやすいJRPGにおいて、東京を舞台とした『ペルソナ5』が受け入られていることを理解するうえでは、メタスコアは興味深い参考データだといえる。海外レビューでは、すでに第二の『ペルソナ5』の誕生を待望する声も多く、JRPGというジャンルの機運が高まりつつある。
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