1962年から販売されている、栄養ドリンク剤のロングセラー商品「リポビタンD」。飲んだことがある人は、ジュースのような薬のような独特の味が記憶に残っているのではないでしょうか。実はあの味、かつてはパインフレーバーとされていたそうですよ。

2007年、群馬県渋川市内の国道17号沿いで撮影されたもの(画像提供:ヨッキれん/平沼義之(@yokkiren)さん)
廃道や廃線に関する著作を多数執筆しているフリーライター・平沼義之さん(@yokkiren)がTwitter上に投稿した写真には、さびついた電化製品のようなものが。その一部に「おいしいパインの味 疲労回復に」というキャッチコピーを使用した「リポビタンD」の古い広告がプリントされています。あの何ともいいようがない味、パイナップルをイメージしたものだったの……?

販売元である大正製薬に伺ったところ、「リポビタンD」の開発時には味を良くするための試行錯誤が行われており、その結果、当時、高級とされていたパイナップルをメインとする「ミックスフルーツ風味」になったそうです。「パイン味」というのは少し不正確な表記ですが、消費者に分かりやすくする目的で採用されたといいます。

ブランドサイト内にある「リポビタンD」の歴史を紹介するページにも、「パイナップルの味」と記載が(Webサイトより)
同製品のブランドサイトにも、この件に関するエピソードが掲載。もともと大正製薬にはアンプル剤(アンプルとは注射液などに用いられるガラス容器を使った服用薬のこと)の「リポビタン液」という人気商品があったものの、やはり薬くささが残っていたそうです。この課題を解決するために、容量を増やして薬くささを薄めつつ、フレーバーを加えて飲みやすく改良したのが「リポビタンD」。「日本初のドリンク剤」だとしており、当時は画期的なアイデアだったようです。
【追記訂正:2017年7月25日13時20分 「リポビタン液」の説明を一部追記訂正しました】
「リポビタンD」の味は発売当初から一貫して変わっておらず、現在も「ミックスフルーツ風味」のみ。シリーズ製品には、それぞれに合わせたフレーバーが使用されているそうです。

右側の「リポビタン液」を飲みやすくしたのが、現代の皆さんにおなじみ「リポビタンD」(Webサイトより)
(マッハ・キショ松)
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