一部のプロ漫画家も使っているという「ガレキの描き方」テクニックを漫画アシスタントが公開しています。バトル漫画でよく見るアレが板チョコを使うだけですぐに描けるだと……!
何このおいしそうなガレキ
「ぐはぁっ、やるじゃねぇか……!」というようなバトル漫画でよく見るシーン。やられてしまったキャラクターの周りには、たいていガレキが飛び散っていますよね。しかしそんなガレキを描こうとすると、ひび割れ具合やひとつひとつの石の大きさのバランスが非常に難しく、描きにくい題材だと感じる人は少なくないといいます。
そんなガレキ作画問題について、漫画アシスタントでイラストレーターのた介(@BigotVinus)さんが、「板チョコを砕くといいですよ」と、砕いた板チョコを模写するという驚きのアイデアをツイートしたところ、「勉強になります!」「おいしそうな瓦礫」「ガレキの山がチョコの山にしか見えなくなりました」とじわじわ拡散。8月23日時点で11万5000以上の“いいね”が寄せられています。


た介さんに聞く、プロ直伝「ガレキの描き方」
どうすればよりリアルなガレキを描くことができるのか、た介さんにテクニックのコツをうかがいました。
――早速ですが、ガレキの作画に適した板チョコを教えてください
た介:普通に売っているロッテや明治の板チョコで大丈夫です。ツイートで使っているのはロッテのガーナミルクチョコレートです。食べるのでしたらアルフォートがオススメです(笑)。
――板チョコの砕き方に何かコツはありますか
た介:冷蔵庫で板チョコを冷やし、銀紙に包んだままポキポキとある程度折ってから、トンカチなど硬いものでたたいていくといいです。細かい破片と、大きい破片が同時にあったほうがガレキっぽいので、やたらと細かくしすぎないように気をつけましょう。また、夏場はチョコが溶けやすいので写真を撮ってそれを模写したほうがよいと思います。
――このアイデアはどこから生まれたのでしょうか
た介:アシスタント先の先生から教えてもらいました。その先生も、「別のアシスタントさんから教えてもらった」とのことで、アイデア自体は前からあるものなのかもしれません。
――よりリアルにガレキっぽく見せるコツのようなものはありますか
た介:「ガレキとなる破片の材質(木、岩、コンクリートなど)」をイメージするのが大事です。そのうえでそれぞれの破片に「ヒビ割れ」とか「くぼみ」などを適度に入れていくとそれっぽくなります。どの程度描き込めばそれっぽくなるのかについては、板チョコをよく観察すると参考になると思います。
また、た介さんはTwitterで「石・岩」「木の板」「れんが」といった、さまざまなガレキの描き方も紹介。「石・岩」は角はへこみやすい(欠けやすい)、「木の板」はの断面はバキッと折れると木の繊維がむき出しになるなど、作画に役立つアドバイスをしています。
いろいろなガレキの描き方

プロも使っているという驚きのテクニック。描画後はもちろん、おいしくいただくことができるなので、まさに一石二鳥です。今日のおやつは板チョコにしようかな。
た介さんの原稿紹介
手のひび割れがなんとも決まっている
ドラゴンかっこいい……
画像提供:た介(@BigotVinus)さん
(Kikka)
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