海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、世界最深記録となる水深8178メートル地点での魚類の映像撮影に成功したことを発表しました。マリアナ海溝に生息する生物の様子を、4Kカメラで捉えています。
海洋研究開発機構は5月、NHKと共同でマリアナ海溝海底付近の調査を実施。高水圧に耐える観測装置を水深7498メートル、8178メートルの2カ所に設置し、4Kカメラによる撮影を行いました。サバをエサに生物をおびき寄せたところ、両観測点でヨコエビ、シンカイクサウオの仲間が現れ、その姿を捉えることに成功しました。
魚類は体内の浸透圧を海水より低くすることで生体機能を維持しており、水深が深くなると体内の浸透圧が増加することから、生息深度限界は水深8200メートルと考えられています(この地点で体内、海水の浸透圧が同等になる)。これまでの魚類の最深映像記録は水深8152メートル(2017年4月、中国)。今回の海洋研究開発機構らによる撮影は、これを26メートル更新し、さらに生息深度限界に迫った形になります。

調査に使用された観測装置「フルデプスミニランダー」

水深7498メートル地点。白い魚がシンカイクサウオの仲間。「B」で同魚の近くに写っている白い生物は、大型のヨコエビ・ダイダラボッチ

水深8178メートル地点。こちらでも、シンカイクサウオの姿が捉えられています
今回の調査映像は、国立科学博物館(東京都台東区)で開催されている特別展「深海2017」で8月28日から公開される予定。海洋研究開発機構は今後、水深8000メートルを超える深海のサンプル採取などを行い、生態系の解明を進めるとしています。
(マッハ・キショ松)
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