
「徒然チルドレン」(C)若林稔弥/講談社
どこにでもいる高校生たちを主人公にした青春マンガ『徒然チルドレン』(若林稔弥)。やたらドキドキすると話題の同作がアニメ放送を記念して、ねとらぼに期間限定で登場します!
エピソード:泡

長い付き合いで気心の知れた関係の内村千秋と飯島香奈。晴れて恋人同士になったけど、どうにも近すぎたせいか、キスすらできない。お互いしても大丈夫だってわかってるのに、勇気がでない。ふざけてしまう。乗り越えろ俺、乗り越えろ私!

「今日、うち誰もいないから」=アレしたい、ってのは暗黙の了解

香奈さんったら、もう、乙女心……

待て。待て。千秋それはだめだ
カップルになってからは初エッチ未遂(参照・「ラブコメディ」)までおかしたというのに、いまだにキスできていません。近すぎるとなかなかね、タイミングがね。
とはいえ、クラスの知り合いがイチャイチャチュッチュしているのを見てしまったり(参照・「もっと欲しくなる」剛田×上根カップル)すると、キスしたい欲モリモリ高まります。でもできない2人、ヘタレか!(ヘタレです)
そんなある日、千秋の家は「今日うち誰もいないから」モードに。なんだこのシチュエーション、マンガか!(マンガです)
親に邪魔された初エッチのこともあり、何度もキス未遂をしていることもあり(参照・「Xファイル」)、千秋すっかりスタンバイ状態。香奈もなんだかんだでスタンバイ状態。なのにできない。
キスやエッチは、そんな複雑なものじゃなくてしたいからするものでしょう。もちろん合意の上で。なぜしたいかって、そりゃ好きだから。上根さんが剛田くんにすごい勢いでイチャイチャを迫るのは、好きすぎて抑えきれないからです。
しかしどうも千秋の考えはズレてきている。キスをすることが1つのゲームのクリアであり、ボス退治をするような感覚。
恋人がほしくて相手を探すのと、好きな相手を恋人にしたいのは別物。童貞・処女を捨てたいからエッチするのと、好きな相手と抱き合いたいのは別物。千秋、君はキスがしたいから香奈を恋人にしたのかい?
もともとは千秋も、そこはピュアでした。「『キスしたから恋人』みたいのとか、俺そういうの嫌だし…」と「ラブコメディ」回では話していました。その時の香奈の思いは「もっと一緒になりたいだけ」。どっちの気持ちもわかる。それでよかったと思う。
むしろ、性欲のままに押し倒した方がよかった。触れたい、一緒になりたい、知りたい、知ってほしい。相手に性的魅力を感じるのは、立派な愛の1つです。
なのに今回の千秋、それすらも消え果てて、シュートすることしか見えていない。それって「キスをする」ってノルマだけで、誰でもいいんじゃないの?
千秋、頼むから一度、目の前にいるかわいい彼女の目を見てくれ!
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