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Twitter社が、世界各国の一部のユーザーを対象にツイートできる文字数を140字から280字に増やすテストを行うことを発表しました(関連記事)。ただし、日本は対象外とされています。
これは、同じ文字数で伝えられる情報量が言語によって異なるため。同社によれば、日本語は少ない文字数でたくさんの情報を伝えることができ、Twitterを快適に使える言語のひとつ。しかし、英語圏のユーザーは文章を140字以内に収めるのに苦労しているのだそうです。では、英語で280字まで書けるようになると、どれくらいツイートしやすくなるのでしょうか。

左:140字のツイート、右:280字のツイート
翻訳会社に聞いてみた
翻訳会社ジェスコに話を伺ったところ、翻訳業界では一般的に「日本語400字の情報量 = 英語1000字(スペースを含む/約200単語に相当)の情報量」と考えられているそうです。つまり、日本語1文字あたりの情報量は英語の2.5倍。従来のTwitterの字数制限に当てはめてみると
- 140字の日本語 = 英語350字分
- 140字の英語 = 日本語56字分
ということになります。56文字だけで何かを伝えるって難しそうだなあ……。
Twitter社も、公式ブログの中で「同じツイートをそれぞれの言語で表示したもの」という比較画像を公開しており、それによれば「英語140文字」と「日本語67文字」が同等とのこと。日本語で50〜70文字程度で何かを伝えると考えると、その難しさが想像できるかもしれません。

Twitter社による比較画像。同じツイートをそれぞれの言語で表示したもの
実際のところ、「たった140字で英語で文章を書くのはなかなか厳しい」とジェスコ。書きたいことを書くには、「LOL」(laugh out loud、lot of laughのネットスラング。日本で言うところの「www」)のような省略表現を使うなどの工夫が必要になるはず、としていました。
ただし、この情報量の比較は、取扱説明書などの分野に当てはまるもの。たとえば、英語でニュースを書くと長い単語が出てきやすいため、字数制限に収まる単語数が減ってしまうそうです。テーマや書き方などによってまちまちなため、一概には言えませんが、「英語で300字くらい書けるようにすれば、日本語のツイート環境とトントンになるのではないか。280字まで増やしても、同等にするにはちょっと足りない」とのこと。
Twitter社は、今回のテストを「本格的な提供」の前段階のものとしており、結果次第では「日本語などでは140字まで、英語などでは280字まで」という字数制限が実際に導入される可能性があります。ちなみに、ジェスコによると「フランス語は英語よりも単語の字数が長い傾向がある」とのことで、140字しか書けないのはもっと辛いはず。
最近のTwitterでは、長文のテキストをスクリーンショットで画像化してツイートするなどの手法も一般化してきていることから、言語を問わず「文字数を増やしてほしい」という声が、今後さらに高まっていくのかもしれません。
(マッハ・キショ松)
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