日本の古き都、奈良。東大寺をはじめ数々の歴史的建造物が点在する街、悠久の時間を楽しめる街です。そんな奈良に、老若男女を和ませるおやつの定番“プリン”に特化した専門店があります。その名も「まほろば大仏プリン本舗」。本店の建物もプリン形という分かりやすさ。きっとプリンに対する情熱がみなぎったお店なのでしょう。

本店の「プリンの森・カフェ」。円形の建物がカフェと販売場所、四角形の建物は工房
まほろば大仏プリン本舗の社長・高岸洋之さんにお話を聞きました。以前は奈良市内の雑居ビルで、奥様とパスタ屋を営んでいたそうです。そこで奥様が「母から習ったプリンを作りたい!」と申し出たことがきっかけで、当時のレシピを再現し店で提供してみたんだとか。そこで、普通のプリンでは面白くないと用意したのが今につながる「とろけるプリン」と「バケツプリン」の2種類です。
「子どもの頃にプリンをおなかいっぱい食べてみたいと思っていました」と高岸さん。周りの人々に聞くと「それは“人類共通の夢”だ」と知り、大きなプリンを作る手応えを感じたといいます。「バケツプリン」は、その名の通りビッグサイズのため、みんなでワイワイと食べてほしいという思いを込め、普通サイズの「とろけるプリン」は自分へのご褒美にというテーマで作りました。2つのプリンは評判を呼び、お客さんから「持ち帰りたいわ」「お土産にできない?」といった要望が増え、どちらも現在の“瓶詰タイプ”になりました(バケツなプリンも食べてみたかった)。

瓶に入って登場した「まほろば大仏プリン」のカスタード味。小:350円/80ミリリットル(左)、大:800円/500ミリリットル(右)※税別
写真ではなかなかその大きさが分かりづらいかもしれませんが、2つのプリンの大きさがどのくらい違うのか、350ミリリットルのペットボトルと比較してみました。大サイズのほうはペットボトルキャップの下部まで高さがあり、重量感たっぷりです。

でかい
今度は、2つのプリンを並べてみました。コロンとしたフォルムの大小のプリンが並ぶ姿は可愛らしい。よく見ると、プリンの色味も多少違います。


大仏さまの笑顔がすてきなフタも並べると形状と色味が違う
「バケツプリン」は、昭和の肝っ玉母さんの味。牛乳ベースで固めに蒸して、昔ながらの弾力のあるブルンブルンとしたプリン。「とろけるプリン」は、平成のおしゃれなママの味。生クリームたっぷりの濃厚な味わいで絹のような舌触りが特長です。

「まほろば大仏プリン(大)カスタード」は、昔ながらの懐かしい味わい。ほろ苦いカラメルソースがアクセントに
パスタ屋でのデザートとして始まったプリンは、今や奈良市内に計6カ所の直営店で販売され、まほろば大仏プリンの種類も(小)6種類と(大)2種類の8種類にも増えています。プリンで奈良を発信したいという思いを実現した高岸さんは、「プリンあっての人生です。2年前に自分の土地に店を建てることになったときは、プリンに感謝の気持ちを示そうとプリン型の店舗にしました」と話してくれました。

プリンに感謝の意を表して、プリンカラーの車も誕生
プリンへの情熱は、単にプリンが好きだったという単純明快なものではなく、プリンへの感謝の表れでした。
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
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