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JR西日本が、運行情報などに使われる「人身事故」という表現を「列車がお客様と接触」に改めました。自殺防止策の一環として、11月1日に切り替えたとのこと。

11月から「列車がお客様と接触」が使われるように(Webサイトより)

10月31日までは「人身事故」を使っていました(Webサイトより)
JR西日本に取材したところ、「『人身事故』という表現は『自殺』を連想させやすく、そこから鉄道を自殺の手段に用いる考えが生まれやすくなる可能性がある」とする論文が、鉄道関連の研究を行う鉄道総合技術研究所から発表されているとのこと。これを受け、同社は2016年12月から表現の変更を検討しはじめ、約1年後の今年11月から「列車がお客様と接触」を運行情報、駅構内のアナウンスなどで使うことになったといいます。
鉄道総合技術研究所の記事によれば、オーストリアでは、地下鉄での飛び込みに関する報道を控えた結果、飛び込みの件数が大きく減少したという事例が。同団体の調査でも「日常会話、駅の電光掲示板、テレビや新聞などで鉄道自殺に関する情報に接触した経験の多い人ほど、自殺の手段を考えた場合に鉄道を思いつきやすい」という結果が出ているそうです。
また、「人身事故」という言葉から「ホームからの飛び込み」をイメージする人は、全体の約6割に及ぶというアンケート結果も。実際には異なるトラブルが「人身事故」と表現されているケースもあるため、多くの人が現実以上に頻繁に、鉄道自殺に関する情報を受け取ってしまっていることになります。

「ホームからの飛び込み」以外を連想する人は、上位の項目でも10%前後(「鉄道人身事故に関する自殺行動モデル」論文概要より)
他の鉄道会社にも、同様の自殺対策を講じているのか伺ってみましたが、JR東日本は「現在のところ、『人身事故』の言い方を改める予定はない」とコメント。JR東海は「人身事故」の代わりに「人が列車に触車」という特殊な言い方を使用していますが、「かなり以前に導入されたため、使われるようになった経緯などは分からない」としていました。
(マッハ・キショ松)
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