着物の販売・レンタル企業「はれのひ(harenohi)」が成人式である1月8日に突然閉店し、予約した新成人に振り袖が届かない被害が続出した一件(関連記事)。社名と事業が酷似している佐賀のフォトスタジオ「ハレノヒ」が風評被害を懸念するブログを公開し、ネットで大きな注目を集めています。10日の更新では声援に感謝するとともに、同業者として「はれのひ」社長へ思いの丈をつづりました。

3万回以上リツイートされた佐賀「ハレノヒ」の訴え(公式ツイートより)

更新した公式ブログ
騒動を巻き起こしている「はれのひ」は2008年に創業、本部は神奈川県横浜市。全国に横須賀店・福岡天神店・八王子店・つくば店の4店を展開していましたが、2017年から従業員への給与支払い遅れや取引債務が発生、年明けからは篠埼洋一郎社長と連絡がつかない状態に。1月8日は3店が突然休業、9日には残る福岡天神店も閉鎖し、予約した振り袖を受け取れない新成人が多出しました。現在は事実上事業を停止しており、東京商工リサーチによると負債総額は約6億1000万円となっています。
「ハレノヒ柳町フォトスタジオ」は、2015年2月に佐賀市で古民家をリノベーションしたフォトスタジオとして創業。2017年10月からレンタル衣装店「レミネス(Reminess)」をオープンしていましたが、社名と業務の似た「はれのひ」が問題を起こしたことで、サイトにアクセスが集中するなど混乱状態に。9日にTwitterで「当社とは一切関係ございません」と告知したところ3万回以上リツイートされ、「巻き込みお気の毒です」「大変でしょうが前向きに頑張ってください」と励ましの声が寄せられました。

「ハレノヒ柳町フォトスタジオ」公式サイト
代表取締役の笠原徹さんは10日にブログを更新。SNSで風評被害を防ごうと動いてくれたユーザーに対し「本当にありがとうございました。おかげさまで、誹謗中傷やキャンセルなど直接的な被害は最小限になっていると思っています」「応援のコメントなどにもとても救われました。涙が出るくらい本当に嬉しかったです」と感謝の言葉をつづりました。
風評被害については、「将来的なところを懸念しています」「違う会社だと頭ではわかっていても『ハレノヒ』という社名の『音』にどこか嫌悪感や警戒心を抱いてしまわれるかもしれない」と不安は残っているもよう。それでも社名には強い思いがあるため、「『はれのひ』という音に付いたマイナスイメージを、当社でなんとかプラスに持っていきたい」と意気込みを見せています。

10月にオープンしたレンタル衣装店「レミネス(Reminess)」公式サイト
雲隠れ状態となっている「はれのひ」篠埼洋一郎社長に対しては、風評被害への恨みは一切ないとした上で、「成人式当日に業務を放棄した行動は到底容認できません」と批判。本人へ伝えたいこととして次のように書いています。
「小さな小さな会社ながら一応は私も同じ経営者です。事業が苦しい時もあるでしょうし、倒産するかもしれません。それでもこの事業を行なっている以上、あなたには最後までカッコつけて欲しかったです。『もう倒産するけど、成人式だけはちゃんと着物を着させて終えてあげたい。』そう考えて欲しかったです。それが『時』と『思い出』を扱う商売をしている人間の最低限の資質だったんではないでしょうか」(ブログより抜粋)

途中には振り袖もしっかり登場する
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