職場が残業ムードのとき、いつ帰るか――退勤のタイミングを巡る打算をボードゲーム化した「THE 残業」を、ヴィレッジヴァンガードオンラインが2315円(税込)で販売開始しました。帰宅時刻の書かれた「退勤カード」を出し合い、その結果で増減する「ライフトークン」をいかに保つか競う勝負。ゲームシステムが切なすぎる。


プレイ人数は3〜5人。「サラリーマンの一週間」に見立てた順序で、ゲームは進行します。月曜日に手札の分配や、「全体朝礼」と称するプレイヤー間のカード交換をしたら勝負は開始。なお、始めにカードを出す「スタートプレイヤー」の決め方は、「先週最も残業時間が多かった人」が推奨されています。リアルの残業までルールに持ち込まなくてもいいのでは……。

スタートプレイヤーは「お先に失礼します!」と言いながら任意の退勤カードを場に提出。続くプレイヤーは「お疲れ様です!」と、より時刻の遅いカードを出すのが基本の流れです。出せるカードがない、あるいはあえて出したくない場合は、手札の中で最も時刻の早いカードを無言で出し、「既にこっそり退勤した人」になるのがルール。最も退勤時間の遅いカードを出した人は、「ストレストークン」を1個受け取り、次回のスタートプレイヤーになります。もう、出てくるキーワードがイヤすぎて、説明しててつらくなってきた。

一連の流れを月曜から木曜までの4回分繰り返したら、「ストレスチェック」が発生。ストレストークンを3個以上持っているプレイヤーは、「上司にカウンセリングを勧められた高ストレス者」とされて休暇をもらい、ライフトークンを1個獲得できます。ありがたいようなそうでないような。
そして金曜日の勝負で最も退勤時間が遅かったプレイヤーは、「そのまま会社に泊まって土日出勤に移行した」ことになり、一定数のライフトークンが没収され、ストレストークンが1個与えられます。こうした一週間の流れをくり返し、ライフトークンがゼロになったプレイヤーが出た時点でゲームは終了。残りライフが一番多い者の勝利となります。
決着の基準となるライフトークンは、ストレストークンをためると回復できるため、いち早く退勤するのがベストとならない点が面白いところ。あえて遅いカードをため込み、ライフの回復を狙う作戦もとれます。ただし、退勤カードのなかには特定の条件下でしか出せない「終電オワタカード」もあり、出せないまま金曜日を迎えると休日出勤のリスクが増大するので、兼ね合いが重要。全体朝礼でのカード交換が、ゲーム展開を左右しそうです。


開発元のカラメルカラムは、世界観の同じゲームアプリ「THE 残業 – 脱出ゲーム」(Android版/iOS版)も手がけています。こっちもせつない。
(沓澤真二)
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