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口下手でこれといった特技はなく、ネガティブでそれほど好きなものもない。普通の女子高生だった高辻皐月(たかつじさつき)は、本音全開ディス上等のラップバトルに出会ってしまった――背川昇先生が描く『キャッチャー・イン・ザ・ライム』は、女子高生×ラップのミスマッチな組み合わせが気持ちよくハマる本格ラップ漫画。2月23日に単行本1巻が発売されました。

『キャッチャー・イン・ザ・ライム』
高校に入学したばかりの皐月は思ったことをうまく言えない性格。やりたいことがなく、部活も一向に決まらず悩む中、「ラップバトル部」の設立を目指すレンとアンズの2人組に出会います。2人が大衆の前で繰り広げたラップバトルは辛らつで、まるで歯に衣着せぬ悪口の応酬。しかし、好きなことを好きなように言いまくる表現に皐月は心をつかまれ、ラップバトル部への入部を希望します。


毒舌のレンと早口説教のアンズ
ラップの基本は韻(ライム)と呼ばれる音の重なり。言葉の母音を合わせて繰り返し重ねる、詩的で繊細な手法が使われています。『キャッチャー・イン・ザ・ライム』の作中に使用されているライムは有名ラッパーの“般若”、“R-指定”らの監修を受けており、「ガチなライム」としてファンの注目を集めています。

ラップ講座や日常のほんわかパートがとってもかわいい!
ラップバトル部メンバーが披露するライムの出来栄えに加え、主人公である皐月が披露するライムには音の調和に加えて鳥肌が立つような美しさが表れます。皐月のライムは晴れ間から射してくる光のように明るく、皐月の心がひっそりと開いていく気配を感じさせます。

広がりを見せる言葉と美しい韻(ライム)。期待が高まる
また、皐月が教科書の『山月記』にライムを書き込んだ見開きの誌面はまさに圧巻。読者の間でも大きな話題となりました。

ライムの濁流。思わず息をのむ執念の見開き
皐月のライムはストーリーが進むごとにすごみを増していきます。ラップバトル部の部長争奪戦では早口ディスで先手を打ったアンズに対し、意を決した自分の言葉をつなげて一気に押し切ります。すかすがしくも狡猾なバトルは、1巻に収録される中でも必読のシーンです。
皐月を含め、ラップバトル部のメンバーはさまざまな事情や本音を持っている様子。彼女たちが真に自分の殻を脱ぎ捨ててその全貌を見せるまで、自我の暴れまくるラップをじっくり楽しませてもらいましょう。


キマる!
出張掲載:第1話「邂逅」

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