米コカ・コーラ社が、2018年内に日本で缶酎ハイ商品を発売することを明らかにしました。コカ・コーラグループが缶酎ハイを発売するのは125年の歴史の中でも世界初で、アルコール飲料に本格的に参入するのも異例な取り組みとなります。

1916年に生まれたコカ・コーラ瓶(コカ・コーラ公式動画より)
同グループでは「コカ・コーラ」をはじめとする清涼飲料(ノンアルコール飲料)を専門に製造販売してきました。英フィナンシャル・タイムズなど海外紙によると、1970年代後半にカリフォルニアのブドウ園とニューヨークのワイン企業を買収してワインを製造販売していましたが、80年代に撤退。現在はグループ全体でアルコール飲料を展開していませんでした。

「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」
国際市場調査のユーロモニターインターナショナルのアナリスト・宇都宮あかりさんは発表について、「コカ・コーラ社が世界的にAlcopop製品(炭酸を含む低アルコール酒類)展開に先立つ試験的上市として、日本市場を選んだのは最適だと考えられます」と分析します。
「日本のRTD(※)市場は過去10年連続プラス成長を遂げた成長市場であり、世界の中でも商品開発が活発です。350ml缶が100円台という手頃さと、高・低アルコール、ハイボール、高果汁系とラインアップの豊富さが、家飲みトレンドが根強い日本市場で人気の理由です。日本の一人あたりのRTD年間消費数量は世界最大であり、今後も世界で唯一成長が見込まれている市場です」
※RTD:ready to drinkの略。「フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料」のことで、特に缶酎ハイや瓶入りカクテルなど、割る手間のかからないアルコール飲料を指す(デジタル大辞泉より)
「近年、日本では食中酒需要やハイボール人気の影響等もあり、高アルコール度のお酒をストレートで飲むよりも炭酸で割って飲むといった、お酒のソフトドリンク化が進行中です。日本の酒類市場は国内メーカーのシェアが圧倒的ですが、国内清涼飲料市場シェア第一位を誇るコカ・コーラのRTD商品が消費者にどう受け入れられるのか、清涼飲料に次ぐビジネスの柱を探るコカ・コーラ社の動向に注目が集まります」

コカ・コーラ社、渋谷のカウントダウンイベントのイメージ(公式サイトより)
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