ゴミを周りの誰かに拾ってほしそうに身体を動かすロボットや、モジモジともらってほしそうにティッシュ配りをするロボット……。高機能・高性能路線ではなく、周りの誰かを巻き込むことで目標を達成してしまう“弱いロボット”がTwitterなどで大きな話題を呼んでいます。
その中の1つ、2007年に開発されたゴミ箱型ロボット「Sociable Trash Box」は周りの誰かにゴミを入れさせるというもの。ゴミを見つけると誰かに入れてほしそうに身体を震わせ、その仕草で子どもや大人に入れてもらい結果的にゴミを集めてしまうという、弱いけれどもある意味たくましいロボットです。もちろん、誰かがゴミを入れてくれた際にはおじぎも忘れません。

こちらがゴミ箱型ロボットの“Sociable Trash Box”、あえてアームなども付けていません
2016年に開発された“Talking-Bones”は、大切な言葉を物忘れしてしまうロボットで、子どもが話をするときのように何かを懸命に伝えようとしてくるというもの。「なんだっけ、NARAじゃなくて……ええと……」「NASA?」「あ、そうそうNASAがね……」と言った具合に聞き手側から上手く単語を引き出していきます。

まるで子どものように懸命にお話をする“Talking-Bones”
この“弱い”ロボットたちを開発したのは、愛知県にある豊橋技術科学大学ICD-LAB(Interaction & Communication Design Laboratory)。従来のようにロボットが単体で目標を成し遂げるのではなく、だれかからのアシストを上手く引き出しながら実現するというソーシャルなロボットを研究しているとのこと。

たどたどしくティッシュを配る“iBones”
人の助けを促すことで一緒に共存していくという、変わったコンセプトの“弱い”ロボットたち。いろんなロボットが実現化した今だからこそ、違った視点を見せてくれそうです。
これらの弱いロボットたちについては、ICD-LABの岡田美智男さんにより著書「弱いロボット」「〈弱いロボット〉の思考」も出版されています。
画像提供:豊橋技術科学大学ICD-LAB
(大里ミチル)
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