漫画家のカメントツ先生(@computerozi)がTwitter上で連載中の「こぐまのケーキ屋さん」。今週は第96話〜第100話を振り返ります。
作者:カメントツ

1986年生まれ、愛知県出身。デザイナー、イラストレーターを経て2014年から漫画家としての活動を開始。現在は小学館「ゲッサン」で「スタッフがおいしくいただきました」連載中。ほか代表作に、「カメントツのルポ漫画地獄」(オモコロ)、「カメントツの漫画ならず道」(ゲッサン)など。
Twitter:@computerozi
「ぷーぷー」

「もんすた」

「くるくる」

「のりつっこみ」

「ないとこまる」

これはなんの道具?
「おもいです…」となにかの道具を手に持って現れたこぐまさん店長。店員さんの言うとおり、まるで「モンスターを倒しにでも行く」ような剣と盾を構えた勇者の見た目ですが、実はこれは<業務用ミキサー>用の「ビーター」(回転してまぜる部分)。これで硬い生地をまぜていたのか、と勉強になりつつ、大きな機械も使いこなしているこぐまのケーキ屋さんに感服します。さすが、ぷろふぇっしょなる!

他にも家庭ではほとんど見ることがない、クリームをきれいにぬるための道具<デコレーション回転台>や、ケーキに模様をつける道具<デコレーションコーム>が登場。また店員さんとのコミュニケーションの成果か、こぐまさんが「のりつっこみ」を覚えて披露する場面も。表情だけでなく、会話の内容もどんどん豊かになってきている姿にほっこり。
最後に店員さんが「これがないとケーキが作れない」という物があるかを聞きます。すると「ものでは、ないのですが…」とだけ言って黙っては、店員さんを見つめるこぐまさん。見つめた視線の先に答えがある気がしますが、「ひみつです!」と顔を「ぷい」とそらすこぐま店長がたまらなくかわいく、その姿にキュンとしてしまいます。
見つめ合っている時間、よく見るとこぐまさんの頬が赤くなっているようにも見えるのは気のせいかな……?

昨年11月に投稿された第1話「ぎんのおかね」(参照)から、今回でついに100話に到達したこぐまのケーキ屋さん。見返すとこぐまさんの愛らしさはそのまま、店員さんと接する中でより魅力が引き出されているのを感じて、今では「ないとこまる(いないとこまる)」までになったふたりの関係性には、なんだかジーンと胸にくるものがあります。
次回は、そんな見ていてニヤニヤしてしまうふたりが春の陽気を感じる天気の良い日に一緒にお出かけをしたり、こぐま店長がファッションリーダー(?)になったりするエピソードが登場。さらに4月1日ならではのこぐまさんも見られるのでお楽しみに!

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