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千葉県銚子市が地元を走るローカル線「銚子電鉄」を守るために、クラウドファンディング型ふるさと納税を開始しました。

銚子電鉄は1923年に営業が始まった総延長6.4キロのローカル線で、2006年に同社のWebサイトに掲載された悲痛な叫び「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」がきっかけとなり、今では収入の70%を占めるという「ぬれ煎餅」が名物になったというユニークなエピソードを持つ路線です。
鉄道ファンや地元の人々から長年愛されてきた銚子電鉄ですが、年々利用者数は減少しており、「日本一のエンタメ鉄道」をキャッチフレーズに走行する車内をお化け屋敷にするといったイベント運行などで集客増を目指していますが、いつ廃線になってもおかしくない非常に苦しい経営状況にあります。


このクラウドファンディング型ふるさと納税では、現役で走らせている3000系(デハ3001号とクハ3501号)の走行装置やブレーキなど重要部の車両検査の費用として、1000万円を目標額に設定しています。
申し込みは1口1万円からで、オリジナルデザインの限定グッズとして「マフラータオル」「孤廻手形(1日乗車券/有効期限なし)」のセットが返礼品として届けられ、申し込みから約2カ月で通常のふるさと納税と同じく寄付金としての証明書が発行されます。

このクラウドファンディング型ふるさと納税は国内大手クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」と、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」による業務提携で立ち上げられた「地方自治体が抱える問題の解決」を目指す新プラットフォームとなっています。
第1弾プロジェクトとして銚子鉄道のほかに妙高市(新潟県)が絶滅危惧種「ライチョウ」の保護活動への支援を求めており、今後も自治体と協力してプロジェクトを実施していくとしています。

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