最近さまざまな飲食店や施設が導入している、恋人同士なら料金を割引してくれる「カップル割」。ある男性2人組が、喫茶店でカップル割メニューを頼もうとするエピソードを描いた漫画「夏の喫茶店」が、はっとさせられる内容で話題になっています。
黒髪の男性とシャツの男性は、とある喫茶店の前で足を止めました。店頭に置いてあるメニューボードには、ジャンボパフェが割引になる「カップル割」の文字。「頼んでみる? あはは」「絶対やだし」と軽口をたたきながら、店内に入ります。

やけに大きく聞こえた「マジキモくない!?」という声
店に入るなり、黒髪の彼は店員の女性に「このカップル割って俺らも頼めますか?」と質問。シャツの彼は驚き、赤面して「おまえばかふざけんなよっ」と焦ります。その様子を見ていた店員は「ふふっ もうお客様 お席ご案内いたしますね」と、流してしまいました。おそらくは友人同士のじゃれ合いだと思ったのでしょう。しかしこの反応こそ、シャツの彼が恐れていたことだったのです。

店員の悪気ない反応に、傷つくシャツの彼
それに気付いてか否か、黒髪の彼は「あ 紛らわしくてすみません ほんとにダメですか?」と、至って落ち着いた様子で聞き直します。そう、彼らは恋人同士だったのです。店員も彼らがカップルであることに気付き、「しまった……」という顔をした後、「大変失礼いたしました 勿論大丈夫ですよ!」と2人を案内しました。

優しい店員さんだ……!
席につき、あらためてメニューを見ながら「ホラこれマンゴーいっぱい入ってるじゃん お前めっちゃ好きだろ? やったな!」と笑いかける黒髪の彼。シャツの彼は赤くなった顔を隠すためか、泣いているのを隠すためか、メニューで顔を覆ってしまいます。「そんなに割引嬉しかったの?」と聞かれても「……ウン」と返すのが精いっぱい。
マンゴーが好きなことを彼が覚えていてくれたこと、自分たちがカップルであると毅然とした態度で主張してくれたこと。そして店員さんに受け入れてもらえたこと。その全てがうれしくて、いっぱいいっぱいになってしまったのかもしれません。

もしかしたら、黒髪の彼は全てわかっていたのかもしれませんね
最後まで読むと、シャツの彼が普段からいかに周りの目を気にしているのかがわかり、冒頭で手をつなぐのを諦めていたことにもうなずけます。同性のカップルから見た世界をリアルに切り取ったこの漫画には、「店員さんがハッとなるコマが特に響きました そしてその後の対応も素敵です」「カップル割が存在するということは、この漫画のようなことも起こりうるのだと、ハッとさせられました。 少し視野が広がったような気がします」などの感想が寄せられました。
描いたのは、『昨日をもう一度』『島くんとアキくんのないしょ暮らし』などBL作品を手掛けている漫画家・らくたしょうこ(@rakutadesu)さん。この漫画のような出来事が、実際にもどこかで起こっているかもしれません。全てのカップルが人目を気にすることなくカップル割を注文したり手をつないだりできる、そんな世界になると良いですね。
画像提供:らくたしょうこ(@rakutadesu)さん
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