できることなら、楽な仕事でお金をもらいたい!―― 「全人類の夢」と言ったら大げさかもしれませんが、こう思っている人は少なくないはず。
実は、江戸幕府には「究極の閑職」と形容されるほど、仕事量が少ない「公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)」という役職があったとか。一体、どういうお仕事なんです?

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解説
江戸時代には、将軍の食事の用意、体調管理など身の回りの世話をするさまざまな仕事がありました。代々、土田氏が世襲していた「公人朝夕人」もそのうちの1つなのですが、仕事内容は「将軍が上洛して皇居に参上するときなどに、おしっこを入れる筒状の容器をもって同行し、将軍が尿意を催したらそれを差し出す」というもの。一言で言うなら、「ポータブルトイレ持ち運び係」といった感じでしょうか。
当時の正装ではトイレで用を足すのが難しかったため、誰かに手伝ってもらう必要があったのではないかといわれていますが、国立公文書館によると「実際に仕事をしたのは江戸初期の数回だけ」という仕事量の少なさ。出番が全くと言っていいほどなく、江戸時代中期には“名ばかり役職”になっていたそうです。
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主要参考文献
他にもある! こんな雑学
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