漫画家のカメントツ先生(@computerozi)がTwitter上で連載中の「こぐまのケーキ屋さん」。今週は第161話〜第165話を振り返ります。
作者:カメントツ

1986年生まれ、愛知県出身。デザイナー、イラストレーターを経て2014年から漫画家としての活動を開始。現在は小学館「ゲッサン」で「スタッフがおいしくいただきました」連載中。ほか代表作に、「カメントツのルポ漫画地獄」(オモコロ)、「カメントツの漫画ならず道」(ゲッサン)など。
Twitter:@computerozi
「おもいだせません…」

「えにっき」

「せみのこえ」

「じてんしゃ」

「おれおれ」

夏の思い出と夏の終わり
忘れていた「夏休みの宿題」を急いで進めるこぐまのケーキ屋さん。頭から湯気が出るほどがんばった結果、ついに「絵日記」を残すだけになります。1日目、2日目、3日目、4日目と描いていくごとに笑顔になっていくこぐまさんが描くのは、いろいろなケーキを作った思い出。そのうれしくて楽しくて幸せな日々には、いつも隣に店員さんの姿があったのでした。振り返るだけで笑みがこぼれるっていいな!

そして163話「せみのこえ」では、いつの間にか聞こえなくなった蝉の鳴き声に「なかなくなったせみは、なにをしていますか? きゅうけいですか?」と疑問に思うこぐまさんが描かれます。夏が終わって秋がくる。でも中には夏と一緒に消えゆく命もある。そんな切ない事実を、はぐらかさずに「やっぱり僕は、本当の事を教えたい」と思う店員さん。表情は見えませんが、店長を思うからこそ伝えなくちゃいけないと決心する店員さんの心の内を想像して、なんだか胸にジーンときます。本当に2人は家族みたいだなあ……。

季節の変わり目、特に夏の終わりには、なぜだか少しもの憂い気分になったりしますが、今回はそういった心に寄り添うようなエピソードだとも感じました。なかなかすぐに気分を切り替えることは難しいですが、こぐまのケーキ屋さんと一緒に次の季節に向けて歩き出せた気がします。
ちなみに165話「おれおれ」は、タイトル通り“オレオレ詐欺(振り込め詐欺)”を扱ったもので、カメントツ先生の実家に詐欺の電話がかかってきたことから描かれました。巧妙化する手口に注意しようと思うと同時に、あらためて店員さんがいてくれて良かったと感じる回でもありました。店長だけだったら危なかったかもしれない……!

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