空いている時間帯は安く、混雑時間帯はアプリで優先配車を──。日本交通とタクシー配車アプリ「JapanTaxi」を提供するグループ会社のJapanTaxiは9月28日、国土交通省が実施する「変動迎車料金」の実証実験に参加し、車両迎車の変動料金制を試験導入すると発表しました。


この実証実験は、タクシーの需要が時間帯によって大きく異なることを背景に、需要と供給を鑑みて料金を動的に調整するダイナミックプライシングと呼ばれる考え方を取り入れて、顧客のニーズと運行の効率化を図る試みです。空いている時間帯には料金面で優遇してより利用しやすくし、また混雑する時間帯には早く優先して配車して欲しい需要に応えられるようにします。
実施期間は2018年10月3日から31日、同じく11月3日から28日。試験では、以下の閑散期施策と繁忙期施策の2施策を導入します。

日本交通・JapanTaxiアプリからの迎車料金は、通常一律で通常410円(税込)が掛かります。「お迎え0円キャンペーン」では、これをタクシーの利用が少ない曜日や時間帯に迎車料金を無料にします。対象時間帯は日曜日と水曜日の11時〜17時。港区、渋谷区、新宿区、中央区、千代田区のいずれかを出発地として、JapanTaxiアプリで日本交通のタクシーを呼ぶことで適用されます。
一方JapanTaxiアプリは、利用者の近くに空車タクシーが少なかった場合に探車エリアを拡大し、通常より離れた場所のタクシーも手配できるようにする「優先配車」機能を備えています。今回の実証実験では繁忙期施策としてこの機能も活用します。


いずれも、運行と需要の状況をリアルタイムに把握し、またAIによる需要予測などで効率化を図れる配車アプリの基盤を活用することで効果が最大限に得られます。料金面でも顧客の需要と車両供給のバランスを取ることで、事業者はより運行の効率化を図れるようになり、また利用者もより便利に、低価格に利用できるようになる可能性が高まります。
国交省が発表した「タクシー改革プラン」を受けてタクシー業界(全国ハイヤー・タクシー連合会)が協調して取り組む「タクシー業界において今後新たに取り組む事項について」によると、今回のダイナミックプライシングのほかに、初乗り距離短縮、相乗り運賃(タクシーシェア)、事前確定運賃、定額(乗り放題)タクシー、乗り合いタクシー(タクシーシェア)、車両全面広告(掲示スペースの緩和・拡大)、二種免許取得緩和、インバウンド需要対応サービス、ユニバーサルデザインタクシーなども盛り込まれており、今後の改革が見込まれます。
【修正:2018年10月2日 14時】初出時、「優先配車機能を試験導入」と誤記がありましたが正しくは上記の通りです。お詫びして訂正いたします
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