JR東日本の駅で2019年1月から「駅ナカ傘シェアリング」の試験運用が始まります。

東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月6日、ベンチャー企業などからビジネスアイデアを募り、共同で実現していく「JR東日本スタートアッププログラム2018」の採択企業を発表しました。既に自社製品やサービスか相応のプロトタイプを持ち、2018年度内と早期のテストマーケティング実施を目指すアクセラレーションコースに選ばれた18社のうちの1社、TBMと共同で「駅ナカ傘シェアリングサービス」の試験運用を行います。

TBMは、石灰石を主原料に、紙やプラスッチックを代替するという素材「LIMEX(ライメックス)」の開発、製造を行う企業。高効率でリサイクルできるというLIMEXで傘を製造し、これを「傘シェアリングサービス」に用います。
サービスはスマホアプリとQRコードで利用できるようにします。アプリに会員登録と構内の専用傘置き場(ストック機)検索と申し込み機能を設け、アプリに表示されたQRコードをかざすことで貸し出しと返却の手続きができる仕組み。試験運用は2019年1月から、JR大宮駅などで開始予定。実施駅の拡充も想定します。



昨今、身近なレジ袋やストローなども含めて環境破壊につながるプラスチックの規制が各国で強化されています。大量に消費され、廃棄されるビニール傘もその1つに挙がります。
大量の忘れ物があり、そして多くは持ち主が出てこないビニール傘。鉄道会社は、その管理や廃棄に伴う手間やコスト、環境負荷を大きな課題としています。特に落とし物の傘は「誰かの所有物」なので、勝手に処分ができないのです。
LIMEXは同じ素材のモノにリサイクルする「マテリアルリサイクル」を高い効率で行えることが強み。LIMEX製の傘を、製造(再生)、配備、貸し出し、利用、返却、回収、再生のサイクルで運用できれば、さまざまなシーンで「破棄」の低減につながります。
個人客の私たちは「急な雨のときに使えそう」「買わなくても済む」「所有しなくても済む(ゴミにならない)」などにメリットがあり、便利そうです。
さらにこの傘シェアリングサービス計画は、所有者を「鉄道事業者」にできること、そして主に企業・事業者側の観点となるプラスチック問題と捨て傘問題の課題も兼ねて想定していることがポイントです。こういったことが当たり前になるような社会、ちょっと期待です。

(カナブンさん)
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