お酒をたしなむ人なら、一度は「第3のビール」という表現を聞いたことがあるでしょう。金麦(サントリー)やのどごし<生>(キリン)、クリアアサヒ(アサヒビール)などが、これにあたります。
さて、この第3のビール。普段から飲んでいるという方でも、「じゃあビールとは何が違うの?」と聞かれたときに、きちんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。
ふつうのビールよりも安いんだけど……、いわれてみればなんで? そもそも「第3」って何? 第2のビールもあるの?
違いはこれだ! 「原料」
第3のビールは、ビールとどう違うのでしょうか?
まず、ビールは原料のうち、麦芽が3分の2以上使われているものを指します。そして、麦芽使用率が3分の2より小さいものを発泡酒と呼びます。ビールと第3のビールの間である「第2」にあたるのは発泡酒です。
では、第3のビールは? 実は第3のビールには2種類あります。
1つ目は、そもそも原料に麦芽を使っていないもの。当然、発泡酒には含まれません。
2つ目は、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたもの。これはリキュールに分類され、発泡酒とはまた別のものとみなされます。


なぜビール以外が生まれたのか?
そもそも、お酒を売る際には、酒税という税金がかかります。この酒税について定めているのが酒税法。「酒税法」という名前ながら、税金だけでなく、お酒の製造についても関わってきます。
この酒税法、実は、お酒一律で税率を定めているのではなく、お酒の種類によって違う税率を定めています。そして、ビールはほかのお酒と比べて、税率が高く設定されているのです。
そのため従来、各社はビールに似た味の「発泡酒」を販売していました。ビールより麦芽の割合が低い発泡酒は、税率も低かったため、安く売れたのです。
しかし2003年、酒税法が改正され、発泡酒の税率が上がってしまいました。このままでは、消費者が離れてしまいます。
なんとか安価でビール風味のお酒を売りたい、消費者に買って欲しい、と考えた各社は、さらに次の策を打ち出します。
そう、発泡酒でなくしてしまえば良いのです。そうすれば、税率は低いままです。
こうして生まれたのが、ビール、発泡酒に次ぐ3番目の分類「第3のビール」です。
第3のビールがなくなる?
ここまで延々と第3のビールについて話してきましたが、実は、将来的には第3のビールはなくなってしまいます。
というのも、2026年に予定されている酒税法改正では、ビール、発泡酒、第3のビールは税率が統一されるというのです。
まだまだ先の話ではありますが、今後の動向に注目ですね。
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