都市経営シミュレーションのパイオニア「シムシティ」の、知られざるファミコン版のプロトタイプがアメリカで発見されました。ビデオゲーム史のデジタルアーカイブ化を目指す非営利団体「The Video Game History Foundation(VGHF)」が、公式ブログで一部始終を説明しています。





初代「シムシティ」は1989年にMac版が登場して以来、多数の家庭用コンピューターで展開。1991年発売のスーパーファミコン版も有名ですが、実はそれと同時にファミコン版も発表されていました。のちに発売中止となったものの、同年のWinter Consumer Electronics Showでプレイアブル出展までしていたのだといいます。
こうしてファミコン版は20年以上幻の存在となっていましたが、2017年に米シアトル州の中古ゲームショップにプロトタイプ版のカセットが持ち込まれ、再び日の目を見ることに。この由来が明らかでないカセットは、ビンテージゲームの展覧会に出展されたのち、VGHFの役員が購入。同団体によって分析されることとなりました。
調査の結果、このプロトタイプは重大なバグやスペルミス、一部仕様の不足などはあったものの、大部分はできあがっており、プレイは可能だったとのこと。スーパーファミコン版と同じ要素はおおよそ入っているうえに、ファミコン版独自のBGMも収録されていたそうです。ゲーム開始時に「好きな単語」を聞かれ、後半にはその言葉を冠した姉妹都市が登場するという「MOTHER」めいた仕掛けまであったのだとか。


「シムシティ」は、ウィル・ライト氏が「バンゲリング ベイ」の開発中に用いた、マップ作成ツールから発展した作品。VGHFのブログではそういった開発経緯や、同作に興味を持った任天堂の宮本茂氏が移植権の交渉に及んだ話など、興味深いエピソードがまとめられていて読みごたえがあります。
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