落としたりぶつけたりすると、パリンと割れてしまう陶器製のお皿やコップ。それを“ある飲み物を使って修復する方法”が、ネット上で話題になっています。
やり方は「牛乳で1時間煮る」というもの。冷めると、元通りにくっついているのだそうです。え、それだけで本当に直せるんですか?

Togetterにもまとめ記事が登場
この方法はネット上では以前から知られていたものらしく、例えば、DIY情報などを扱う海外メディア「Apartment Therapy」は2011年、ヒビが入った陶磁器の修復方法として、以下のようなやり方を紹介しています。
- 鍋にヒビの入った陶磁器を入れ、ヒビ部分が覆われるまで牛乳を注ぐ
- 鍋を1時間、弱火で加熱する
- 牛乳を冷ましたら、陶磁器を取り出す
類似情報を紹介するWebサイトや動画も少なくなく、「(割れている場合は)テープなどを使ってつなぎ合わせてから煮る」「沸騰した牛乳に陶器を入れ、室温で3〜4日間置いておく」などと紹介されている場合も。やり方に多少の違いはありますが、“手軽なDIYテクニック”として広まっていることが伺えます。

真っ二つに割れたコップを輪ゴムで固定し、沸かした牛乳に浸すというやり方。この状態で、室温で3〜4日間放置すると……

このようにキレイにくっつく、と説明しています

こちらはお皿をテープで固定して、大量の牛乳をダバダバ

牛乳は、固形化してヨーグルトのような状態に

残念ながら、今回はお皿の修復に失敗してしまったもよう
では、なぜ牛乳で陶器がくっつくのか。工業用接着剤などを取り扱う石塚産業に話を伺ったところ、「このような方法は聞いたことがないが、牛乳に含まれる『カゼイン』のはたらきかもしれない。『天然系接着剤』に利用されるタンパク質の一種」とのこと。
科学的に考えると、そこまで突拍子もない話ではないようですが、強度については「天然系接着剤は、合成系に比べて耐水性が低い傾向がある。もしもカゼインで接着していたとしたら、水でふやけてしまう可能性が考えられる」といいます。
不明瞭な点が多く、「仮にお皿やコップが修復できたとしても、強度などに不安が残る」というのが実際のところのようです。

石塚産業によるカゼイン接着剤の解説。「耐水性が高い」とされていますが、これはあくまでも“他の天然系接着剤と比較した場合”だそうです
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