子どもの頃、祖母から聞いた祖父のエピソードを描いた漫画が、ほっこりさせられると同時に、どこか切なくもなる内容です。

子どもの頃からおばあさんと2人で暮らしていた、作者のしかばね(@Shikabanec)さん。おじいさんはしかばねさんが生まれる前に亡くなっていたため、会ったことはありませんでした。あるときおじいさんの顔が見たいとお願いし、写真を見せてもらったことがありました。おばあさんは、「物静かで 普段あんまり笑ったりしない人だった」と振り返ります。

おばあさんが話し始めたのは、そんなおじいさんとの思い出。若い頃おじいさんの自転車の後ろに乗って、買い物に出かけた日のことです。おじいさんが自転車を急にこぎ出したため、おばあさんははずみで自転車から落ち、尻餅をついてしまいました。

しかし、とってもニブかったおじいさんは気付かず、そのまま進んで行ってしまいます。その模様を見ていたお隣さんが声をかけて、初めて後ろを振り返りました。

「これは失礼っ! 僕の1番大切なものを忘れるところでした!」と、おじいさんは破顔一笑。おばあさんも「今まで見たこともないような笑顔でそう言うもんだから なんだか怒る気にもなれんかったんよ」とおかしそうに話しますが、その顔はなんとも幸せそう。そう、あれはきっとのろけ話だったんですね。

2018年にしかばねさんが、認知症になったおばあさんとの生活を赤裸々に描いたエッセイ漫画『祖母の髪を切った日』が話題になりました。しかばねさんはその後もおばあさんとのエピソードを漫画にしてツイートしています。
おばあさんとの思い出を、大切に残すかのように描かれた漫画たち。そのひとつひとつに心を動かされます。リプライ欄には「私ももっとおばあちゃんの話たくさん聞きたかったなぁ……」「おばあさま、幸せな気持ちだったんだろうな……と伝わります」といった感想が寄せられました。日常の中でふと立ち止まって、心の中の大切なものを思い起こさせてくれる漫画でしたね。
画像提供:しかばね(@Shikabanec)さん
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