ロックバンド「氣志團」の綾小路翔さんが4月9日、父親の豪毅さんが亡くなったことをSNSで報告。綾小路さんらしいウイットに富んだ名文とともに、「昭和最後のマイトガイが、令和を目前にピリオドの向こうへ」と父親を送り出しています。享年67歳でした。

「かねてより入院中だった父が、平成31年4月3日午前4時20分、この世を去りました」と豪毅さんの死去を報告した綾小路さん。投稿には、「綾小路豪毅の旅立ち」とタイトル付けされた、映画の宣伝ポスターを模したような画像を添えており、「『我が家の“ど”センター』『綾小路家の絶対王者』『ミスター綾小路』彼の突然の旅立ちは、僕ら家族に少なからず衝撃と動揺を与えました」と悲しみをユーモアで包みながら、2000文字以上の長文で父親への思いをつづっています。
豪毅さんは、生活習慣から礼儀作法、歩き方まで厳しく指導する“今時では最早見当たらないであろう、昭和の親父像そのまんまの人物”だったとのこと。父親の目を逃れた布団の中で聴いたラジオが綾小路さんと音楽の出会いだったそうで、もともとサッカー選手だった豪毅さんに「これなら親父のサッカーに勝てるかもしれない、と鼻息荒くギターを手にしたのでした」と対抗心を燃やしていたことも回顧。それでも最後まで父親の背中には追い付けなかったようで、「彼は僕の人生最大のライバルだったのかも知れません。で、結局、勝ち逃げされました」と“完敗”を認めていました。

また、豪毅さんが一生をささげたサッカーの用語と絡めながら、「父の67年間のフルタイム、一緒にプレイしてくれて本当にありがとうございました」と友人らに感謝をつづり、「彼の専属マネージャーであり、ゴールデンコンビの相棒、我らが母に敬意を評します」と看病を続けてきた母親をたたえた綾小路さん。周囲に恵まれながら一生を過ごした豪毅さんに「最高の仲間、最高の妻、最高の人生。お父さん、これ優勝でしょう。やったね、優勝おめでとう」とこれ以上ない追悼の言葉を贈っています。
葬儀には総勢500人以上の参列者が訪れ、とんねるず、GLAY、宇多田ヒカルさん、奥田民生さん、森山直太朗さん、徳光和夫さん、「V6」の井ノ原快彦さん、木村カエラさんら多くの著名人からは供花が送られています。

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