2019年4月15日の株式市場で、女性向けバッグなどを展開するサマンサタバサジャパンリミテッド(東証マザーズ)が大幅に下落し、年初来安値を更新しました。終値は前営業日から24円安(-7.79%)の284円でした。


人気ブランドだったサマンサタバサは主力のバッグが低迷し、近年は経営不振に陥っていました。
4月12日(金曜日)に発表した2019年2月期(18年3月〜19年2月)の通期決算は、最終損益が13億3700万円の赤字と、3期連続で最終赤字に。ただ、売上高は13.7%減の約277億円にとどまったのに対し、営業損益は6億6400万円の黒字。前期は16億5300万円の赤字でしたが、経営改革を進めた結果、営業黒字転換を果たしています。
同時に、創業者で代表取締役 会長兼社長を務める寺田和正氏が退任を発表。寺田氏は5月下旬の定時株主総会を経て、取締役からも退く予定です。また、寺田氏はこれまで保有していたサマンサタバサ株式62.6%の半分を、紳士服販売のコナカ社長の湖中謙介氏個人に売却することも発表しました。
経営不振からの脱却にめどを付けたところで新体制に道を譲ったとも受け止められますが、創業者としてよく知られ、カリスマ性もある寺田氏が経営から退くことに株価はネガティブに反応したようです。

大幅下落した15日の取引終了後には、「代表取締役の異動の理由の補足説明について」というIR(投資家向け情報開示)を公表。体制変更について踏み込み、営業黒字転換を果たした改革を持続的かつ成長させるために、「現経営体制より、この度の新経営体制が、さらに改革の幹である『社員の自立と自走』を実現させることができると判断したため」と説明しています。
その上で、寺田氏は「私は、今後はファウンダー(創業者)という立場で、日本発世界ブランドの確立に向け、国内事業と海外事業共に、弊社の今後の成長のために支援をしてまいります」とコメントしています。
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