北海道旅客鉄道(JR北海道)は5月10日、運賃の値上げを国土交通省に認可申請したと発表しました。値上げは消費税率が引き上げられる10月1日に合わせて実施し、初乗り運賃は現行の170円から30円引き上げて200円とします。値上げは平均で9.1%、消費税率引き上げ分を含めると11.1%になります。


普通運賃は平均で13.6%、消費税率引き上げ分を含めると15.7%の値上げに。100キロまでの運賃には、賃率によらない「対キロ区間制運賃」を導入します。距離に応じた区分に分割し、区分ごとに運賃を定める方式で、初乗り(1〜3キロ)は現行170円を200円に、4〜6キロは現行210円を250円に、7〜10キロは220円を290円に──といった形で値上げします。
101キロ以上200キロ未満は1.1倍程度引き上げ、200キロを超えた区間の賃率は据え置きます。
定期運賃の割引率は据え置きますが、普通運賃が値上げになるため、定期代も上がることになります。



一方、新千歳空港アクセス輸送の設備投資分として140円を加算していた千歳線(南千歳〜新千歳空港)について、設備投資の回収が順調に進んでいるとして、加算運賃を20円に引き下げます。この結果、札幌〜新千歳空港は現行が1070円なのに対し、普通運賃の値上げと加算運賃引き下げの結果、1150円になります。
また、特急料金や座席指定料金などは、消費税引き上げ分の転嫁のみとします。
値上げによる増収額は年間40億円を見込んでいます。JR北海道の値上げは1996年以来23年ぶり。2019年3月期決算では、本業のもうけを示す営業損益は418億円の赤字、最終損益は179億円の赤字を計上しており、厳しい経営状況が続いています。
JR北海道は値上げの理由として、安全確保のための経費を確保しつつ、(1)鉄道の競争力を維持すべく輸送サービスの向上、(2)利用が少ない鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要な線区の維持──を図るため、経営努力を前提として、利用客に費用の一部を負担してもらいたいと説明しています。
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