SNSを一緒に始めた友だちに人気で差を開けられて、嫉妬してしまった――そんなシチュエーションで始まる漫画「フォロワー数を気にする絵描きあるある」が、読者を混乱させています。よくあるテーマのはずなのに、読み進めると“あるある”の概念が崩壊する。

主人公とBちゃんは絵を描くのが趣味で、幼いころから互いに作品を見せ合ってきました。中学生になってからは、一緒に始めたTwitterが絵を披露する場に。暗黙の了解で互いの投稿にリツイートと「いいね」をして助け合うことで、フォロワー数を少しずつ増やしてきました。

ところが、やがてBちゃんのフォロワー数ばかりが伸びていき、彼女はすっかり人気の絵師に。有名になるうちに主人公の絵について触れなくなり、それとなく疎遠になってしまいます。
そのうえ、Bちゃんはプロフィールのコメントを「世界を支配します」、所在地を「魔界」にするなど、明らかに増長……というか、何かをこじらせている様子。主人公は寂しさとくやしさを覚えつつも、「悪魔に魂を売ったのではないかと思うほどに画力が上がったので、フォロワーが増えるのも当然」と、Bちゃんを評価します。これはアレかな? 「2人の運命を分けたのは努力と熱量」みたいなオチになるのかな?

……そんな安直な予測をぶっちぎるかのように、物語は急転。Bちゃんは本当に悪魔「ギギリネヴス」と契約し、己の魂と引き換えに画力を得ていたのです。さらに国を支配する力まで獲得し、「悪魔を統べる神絵師」として君臨。彼女のアカウントは絶対的支配者の動向を表す情報源となったことで、フォロワー数が2兆にまで達しました。人類が複アカすぎる。

こうして人類を下僕にしながらも、Bちゃんは昔のことを忘れてはおらず、主人公に比較的待遇の良い仕事を与えます。慈悲を受けた主人公は、フォロワー数をねたんだ過去を恥じながら、幼なじみを“B様”とあがめつつ時給リンゴ2個の労働に励むのでした。
ただ、過去の話を仕事仲間に明かすと、「なぜBを止めなかった」「お前が一緒に絵を描いてなどいなかったら世界は無事だったかもしれない」などとなじられることもあって、主人公もさすがに現状へ疑問を抱いている様子。そして「やはり画力やフォロワー数に固執するあまり、悪魔と契約してしまうのはいかがなものか」と問いかけたところで、漫画は幕を閉じました。なんで最後だけ普通に「問題提起するTwitter漫画」みたいになってんだよ。

投稿主のだじりん(@DJRN_tea)さんには、「途中からどうした」「想像の別次元を行った」「どうすればこんな話思いつくんだ」と、絶賛の声が多数寄せられました。後日には、大反響を受けた心境を語るかのような「たまたま漫画がバズった泡沫(ほうまつ)絵描きのあるある」も公開。もちろん“あるある”なのは前半だけで、後半はムチャクチャです。
作品提供:だじりん(@DJRN_tea)さん
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