理想と現実のギャップに悩む教師が、子どもに戻って給食を食べる不思議な店に出会う漫画が懐かしさと温かさで好評を博しています。作者は漫画家の青木U平(@aokiuhei)さん。
「めしや給食」という店をふと見つけた入った28歳の教師、渥美光。テーブルにつくと子どもに戻ってしまいます。店主の稗田(ひえた)ミルクは「ここはアナタの心の店」「子どもに戻って食事してもらうの」と説明します。
彼女に促されて自分のことを語る光。理想を持って小学校の教師になって4年目、最初は子どもと積極的にコミュニケーションを取っていたけれど、他の教員たちに白い目で見られるようになってしまいます。モンスターペアレンツを警戒する教師の間では、子どもにハレモノに触るように接するのが暗黙のルールになっていたのです。同じように淡々と授業をこなすだけになった光。自分が子どものころはもっと学校が楽しかったとぼやきます。

すると彼の前には小学校2年生時代のクラスメイトたちが現れます。教師を目指すきっかけとなった憧れの先生と、クラスメイトと迎えた給食の時間。献立はソフト麺、牛乳、けんちん汁、野菜のゴマ和え、フルーツヨーグルト和え。懐かしい給食を味わい、クラスメイトと話し、給食の時間を楽しむ光。知らず、彼の目から涙がこぼれ落ちます。
そして先生が理想を目指すために苦情を受けていたことを知った光。「理想を求めていたらそれなりのリスクはあるもんだからな」という先生の言葉を聞き、もう一度理想の教師を目指すことを決めたのでした。
「なりたい教師」を諦めていた主人公が、憧れの先生もまた苦労していたことを知って理想を取り戻す姿にホロリと来ます。学校給食の懐かしさも相まって、ノスタルジーで泣ける……。読者からは「すごくよかったです」「いい話だなぁ」「涙出た」といった感想が、また現役教師の方から「泣きました」という声が寄せられています。
この漫画は青木さんの短編集『オトナ給食〜青木U平短編集〜』に収録されているお話。他にもめしや給食がさまざまな人の背中を押すお話が掲載されています。
オトナ給食 のびるソフト麺



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