また英国か！　JCB、1000馬力の魔改造「トラクター」で世界最速記録を更新　F1名門「ウイリアムズ」の協力で時速166キロに届く

　トラクターやショベルカーなどを手がけている英国の産業機械メーカー「JCB」が、魔改造を施したトラクターで世界最速記録に挑み、新記録を打ち立てたと発表しています。

　かつてのトラクター世界最速記録は、海外の人気番組「トップギア」の企画として2018年に実施されたチャレンジで、時速140キロを記録しています。500馬力の5.7リッターV8エンジンを搭載した魔改造トラクターで挑み、正式にギネス世界記録として認定されています。

　今回、新記録に挑むためにJCBが用意したトラクターは、自社の農業用トラクターをベースにした特製マシン。トップギアが用意したマシンを凌駕する1000馬力を発揮する7.2リッター6気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。

　JCBのガチっぷりはすさまじく、世界最高峰のレース「フォーミュラ1（F1）」で名門チームとして知られている「ウイリアムズ」で、マシン開発を手がけているエンジニアチームの協力を取り付けて、最速に挑むトラクターにとって最大の敵である「空気抵抗」を抑えるようデザインされた特製ボディを開発しています。一体何が彼らをそこまで駆り立てるのかは謎です。

　英国中部・ヨークシャーにあるエルヴィントン飛行場でチャレンジが行われ、JCBとウイリアムズによるドリームチームは、最速記録を大きく塗り替える時速103.6マイル（約166キロ）を記録。「世界最速のトラクター」の座を奪い取りました。

　このチャレンジは英国の公共テレビ「チャンネル4」で、2019年後半にドキュメンタリー番組として放映することが決まっているそうです。より詳しい話はその頃に明らかになると見られます。

JCB公式Twitterでは先日行われたF1フランスGPで設営作業の様子を紹介する映像も公開されていました

（春山優花里）