自身の作品を無断でサイトに掲載されたとして、同人作家がサイト「同人あんてな」の共同運営者2人に対し、1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが分かりました。
訴状によると、被告らは2018年、原告がイベントで頒布した同人誌を無断でサイト上に掲載。原告の公衆送信権を侵害したとのこと。当該サイトでは「PDF&ZIPで2万冊読み放題」などとうたっており、性的描写を含む同人誌を他にも多数掲載。広告収益によって利益を得ているものとみられています。

同人あんてな(モザイク加工は編集部によるもの)
被告の1人はWebサイト制作会社の代表取締役、もう1人は仮想通貨ニュースサイト運営会社の取締役。「同人あんてな」上では運営者は明らかにされておらず、ドメイン登録も香港企業の名前で行われていましたが、原告側が広告代理店を通じて広告費の支払先を照会するなどしたところ、上記2人が実質的な共同運営者であることが分かったとのこと。
請求額については、具体的な閲覧数や掲載期間などは不明としつつも、原告は作品の頒布にあたり、「購入者及び閲覧者以下の内容に同意したこととします」「無断転載、無断二次配布を行った場合(中略)以下の利用料金の支払い義務が発生いたします」などの“利用規約”を記載しており、これに基づいて算出。ただし記載通りに使用料を算出した場合、天文学な金額となってしまうため、その一部として1000万円を請求したとしています。作者側が定めた「利用規約」が裁判でどのように判断されるかという点においても今後注目を集めそうです。

お知らせを見ると、今も1日30冊のペースで作品掲載を継続
同人誌まとめサイトに対する訴訟事例としては、2018年に漫画家が、同人誌サイト「エロマンガピーポー」の運営会社を訴え話題に(関連記事)。こちらは最終的には和解で決着していますが、原告側としては「おおむね満足」のいく結果になったとのこと。
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