ねとらぼ

果てしない数の世界。


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小さい数の単位

 小数点以下の小さい数は、なかなか日常で触れる機会がないかもしれません。野球の打率などで出てくる「分(ぶ)」「厘(りん)」までは知っていても、それ以下はほとんど知られていないでしょう。それでは、さらに小さい数の数え方を見てみましょう。


小さい数 単位
“1の前の0の数”と書きましたが、分が0.1であるように、最初の0の後ろには1つ小数点が付きます
  • 分(ぶ)
  • 厘(りん)
  • 毛(もう)
  • 糸(し)
  • 忽(こつ)
  • 微(び)
  • 繊(せん)
  • 沙(しゃ)
  • 塵(じん)
  • 挨(あい)
  • 渺(びょう)
  • 漠(ばく)
  • 模糊(もこ)
  • 逡巡(しゅんじゅん)
  • 須臾(しゅゆ)
  • 瞬息(しゅんそく)
  • 弾指(だんし)
  • 刹那(せつな)
  • 六徳(りっとく)
  • 虚空(こくう)
  • 清浄(せいじょう)

 参考までに、サイコロで8回連続1がでる確率は6繊だそうです。昔の人たちは、想像力をはたらかせて頭の中でこれらの数を考えていたのでしょうか。さらに、ミリメートルを表す漢字“粍”は、メートルを表す“米”に1000分の1の単位である“毛”を合わせて表現されています。

 大きい数の数え方との大きな違いは、「1桁進むごとに数詞が変わる」ことです。

 大きい数では万進(まんしん)といって、4桁ごとに数詞が変わります。十、百、千を重ねて使うことで、大きな数を表現していたのですね。小さい数にはこれがないので、数詞で表現できる数も少なくなります。ニーズが少なく、表現できなくても困らなかったようですね。


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まとめ

 大きい数も小さい数も、数え方は『華厳経』など仏教の経典に書かれている言葉などからきています。今回は、『塵劫記』に載っているものを紹介しました。他にも昔作られた数詞はいろいろあります。その他にどんな言葉が伝えられてきているのか、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね。


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