あり得ないことを「豆腐で歯を痛める」と言ったりしますが、そんなやわらかい食べ物の代表といえる「豆腐」から包丁を作る動画がYouTubeで注目を集めています。豆腐で歯を痛めるどころか、豆腐で野菜を切ってる……。

豆腐が包丁に?
動画では、豆腐を買ってくるのではなく、まず大豆から豆腐を作っています。大豆を水に12時間つけ、その後ミキサーでドロドロに。今度はそれを鍋で煮てざるにおき、ハンドジューサーでしぼってできた豆乳を、ホットプレートにかけた鍋であたため、そこに塩化マグネシウム(※にがり)を加えて約20分おきます。するとかたまりができるので、それを水が抜ける別の容器に入れ、かるく押しつつ20分おいて固めたらおいしそうな豆腐が完成です。

水につけた大豆をミキサーに


最初は完全に普通のお豆腐の作り方です


たくさんの豆乳を作っています
そしてここからが本編。上記のように普通に作った豆腐では、乾燥させてもフニャッとした物体が出来上がるだけです。そこで投稿者は、自作の遠心分離機によって豆乳を分離させ、強い粘り気がある方を通常の製造過程に加えることで独自の「遠心分離かき混ぜ豆腐」を作り、さらに乾燥させることでプラスチック以上に硬そうな豆腐を完成させています。ハンマーで打って木に食い込む豆腐ってどういうことなの……。

豆乳を小さい容器に入れて……


遠心分離機によって分離


ここからは通常の豆腐を作る工程と同じです

完成した「遠心分離かき混ぜ豆腐」(右)

乾燥させると……?

普通の豆腐はフニャフニャ

「遠心分離かき混ぜ豆腐」はカッチカチに!
検証が終わったところで、こちらも自作の長方形の型に例の“遠心分離かき混ぜ豆乳”を流し込み、大きいオリジナル豆腐を作って乾燥。できた細長めのプレートを、時間をかけて包丁の形にし、ひたすら丁寧に研いでいきます。よく考えると「砥石で豆腐を研ぐ」貴重なシーンですが、動画を見ていない人には「未来からきました」並に信じてもらえなそうです。まさに“あり得ないこと”が起こっている。

型からなにまで自作です

長方形の「遠心分離かき混ぜ豆腐」が完成

そのまま乾燥させてプレートが出来上がり

これ豆腐ですよね……?

さすがの丁寧な研ぎシーン
最後に包丁の持ち手も一から作り、おまけで個人で持っていることに驚くレーザー刻印機で「Tofu」と文字を刻印したら、「豆腐包丁」が完成! 少しだけ色が独特ですが、それ以外はまさか豆腐からできているとは思えないほど、使いやすそうな包丁が誕生しています。キュウリもスパッと切れてる……!
投稿者はもちろん、これまでさまざまな材料で包丁を作ってきた圧倒的不審者の極み!さん。ちなみに動画では、いわゆる“ヤンデレ”な物語も展開しており、それも相まって国内外のユーザーから驚きとともに戸惑いの声が上がっています。

これが豆腐包丁だ……!

めちゃくちゃ切れそう

豆腐に切られるキュウリの図
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
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