国際アニメーション映画協会が主催する「第47回アニー賞」において、今 敏監督が生涯功労賞に当たる「ウィンザー・マッケイ賞」を受賞することが12月3日(日本時間)分かった。

今 敏作品を管理する株式会社KON'STONEの公式アカウント
今 敏監督の妻、今 京子さんのツイート
今 敏監督は漫画家としてキャリアをスタートし、1997年の「PERFECT BLUE」でアニメ映画を初監督。以降「千年女優」(2002年)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003年)、「妄想代理人」(2004年)、「パプリカ」(2006年)と、数多くの名作を残した。アニメ映画「夢みる機械」の制作中に病に倒れ、2010年に46歳でこの世を去った。

「パーフェクトブルー」から「パプリカ」までの今 敏作品を特集したムック本の復刻版(画像はAmazon.co.jpより)
同賞はアニメーション映画の創始者とも言われているウィンザー・マッケイ氏の名前にちなんだもので、アニメ界で最も栄誉ある賞の1つとされている。日本人の受賞は押井守監督以来3年ぶり(関連記事)。過去の日本人受賞者には川本喜八郎、手塚治虫、宮崎駿、大友克洋、高畑勲らがおり、今 敏監督は7人目の受賞となる。
例年、国際アニメーション協会ハリウッド支部(ASIFA-Holliwood)理事の投票で3分の2以上を獲得した最大3人に贈られ、今回は今 敏監督の他に「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「コララインとボタンの魔女」などストップモーション・アニメの巨匠として知られるヘンリー・セリック監督と、「リトル・マーメイド」「アラジン」「モアナと伝説の海」など数々のディズニー作品で共同監督を勤めたジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督の受賞が発表されている。
授賞式は2020年1月25日(現地時間)に行われる。日本作品としては「天気の子」「プロメア」「若おかみは小学生!」が長編インディペンデント作品賞にノミネートされている。
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