ダンボールで作られたクリスマスツリーが二度見、三度見するすごさです。存在感のある美しさに見とれていると、ちょっぴり切なくなるような物語が隠れていました。


すごい


 言われないとダンボールだとは気づけなそうなツリーの葉は、「剥がしダンボール」に細かい切れ込みを入れて作られており、もともとの色合いがステキに感じられます。飾りの赤い野バラの実とスターアニス(※一番上にある星形の香辛料)はアクセントとして本物を使っているそうですが、松ぼっくりはなんとダンボール製。これが紙だと……?


ダンボール クリスマスツリー 制作 工作 アート オドンガー大佐

上部は見とれる美しさですが……?


 さらにLEDライトで夜もきれいに輝き、見る人を温かい気持ちにしてくれます。たまらず「美しい」と思うと同時に、根本に“だれか”がいるのに気がつきます。実は普通の“木”ではなく、マンドラゴラならぬ「ダンボラゴラ」が独り寂しそうにしているのでした。根本で体育座りしてる……。


ダンボール クリスマスツリー 制作 工作 アート オドンガー大佐

根本の存在に気づくかで一気に印象が変わります


 上部のツリーと下部のダンボラゴラ、どちらに注目するかで感じ方が変わるこの作品。作者は、ダンボールアーティストのオドンガー大佐(オダカ マサキ/@odonger2)さんで、「光と影」がテーマになっているそうです。まさにダンボールアート。


ダンボール クリスマスツリー 制作 工作 アート オドンガー大佐

こちらがオドンガー大佐さん作「ダンボラゴラ」。キャラ造形もすごすぎる


制作過程もツイートされています


本物にしか見えない


 オドンガー大佐さんは、普段は主に生き物をモチーフとした作品を制作しており、以前には迫力満点の龍やサメの作品が話題に(関連記事)。今回のクリスマスツリーは、12月10日から東京・御茶ノ水「おりがみ会館」で開催される「第三次 切り折り紙の世界展」で展示予定。他にも新作のクリスマスリースなども展示されるとのことで、気になった方はのぞいてみるといいでしょう。


ダンボール クリスマスツリー 制作 工作 アート オドンガー大佐

2カ月半で完成させたという「尾長鶏」


ダンボール クリスマスツリー 制作 工作 アート オドンガー大佐

こちらは1カ月半の「天馬」。めちゃくちゃかっこいい!



その他の作品はInstagram(@colonel_odonger)でも公開中です


画像提供:オドンガー大佐/オダカ マサキ(@odonger2)さん