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「40キロの道のりを2時間半で走ったときの時速は?」「1600メートルを時速30キロで走ったときにかかる時間は?」―― 苦手な小学生が少なくないといわれている、小学校の算数で教わる速さの問題。答えが「速さ」「道のり」「時間」のどれになるかで式の立て方が変わってしまうのがややこしく、「みはじ」「はじき」と呼ばれる図を使った解き方が有名です。
ですが、「そのやり方では公式の意味がよく分かっていなくても、点数が取れてしまう」という批判的な意見も。つまずいて算数自体が嫌いになってしまう可能性を考えると、教える側としてもちゃんと理解させることを優先すべきか、取りあえず解けるようにした方がいいのか……と悩ましいところではないでしょうか。
さて、今回ご紹介したいのは「子どものころ算数が苦手で自分なりに考えていったら、“学校の先生には理解できない”独自の解き方を見つけていた」という人のお話。“公式を覚える必要がなく、計算も早く、他の問題にも応用できる”という魔法のような方法だった一方、先生には「何これ」と言われてしまうため、こっそり使っていたのだとか。
本記事は下記イベントでの発表「とける話」の書き起こしとなります
- イベント:2019年10月19、20日開催「マスパーティ」(Twitter:@mathparty2019)
- 発表者:ちばまさみさん
苦手な算数、自分で考えているうちに速さの公式を覚える必要がないことに気付いた
今日は私が小学生だったころの話をします。得意科目は国語、英語、理科。苦手なのがなぜか社会、算数だったんですね。
算数が苦手だった理由は「計算が遅い」「分からないところが分からない」、そして、「公式が覚えられない」。記憶力があまり良くないんですね。


例えば、速さの問題。「速さ(m/秒)=道のり(m)÷時間(秒)」などの公式を習いましたが、ちっとも分からない。



「みはじ」「はじき」といった図、皆さんご存じだと思うんですが、私は知らなかったんですよ。親の方針で塾に行かせてもらえなかったので。


ですから、分からないときはまず「学校の授業で頑張る」「学校の先生に聞く」。一番多かったのは「本屋さんで高い参考書を立ち読みする」でした。で、最後の手段は「自力で考える」。
それで小学生だった私は「速度の問題は、比を使えば解ける」ということに気付いたんですね。



速さとは、1時間あたりとか、1秒あたりとかに進む道のりのことですよね。それなら時速60キロは「時間:道のり=1:60」のように考えられる、これで全部解いちゃえばいいや。
それから、速さには「m/秒」といった単位が使われますけど、これを見れば計算方法が分かるので、もう公式は覚えなくていいや、単位だけ見ればいいや、と。



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