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旬の鉄道ネタを扱うつもりが筆者の旅日記と化している「月刊乗り鉄話題」です。恐縮です。そしてお詫び。前回、「次回、いよいよ100%完乗へ向けて旅をしてきます」と書きましたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する政府の自粛要請を真摯に受け止め、延期いたしました。
今回は予定を変更して、緊急性の高い話題「旅行自粛できっぷ払い戻し手数料無料に」と「ネット予約したきっぷを無料でキャンセルする方法」をJR東日本の「えきねっと」を例に紹介します。

きっぷの払い戻し手数料の仕組み
新幹線など、JRの特急券、指定席券を購入後にキャンセルして払い戻す場合は手数料がかかります。
「乗車券、自由席特急券」など、指定席以外の手数料は220円。払い戻し期限はきっぷの有効期間内です。「指定席特急券、SL列車など普通列車の指定席」など、座席が指定されているきっぷの手数料は、列車出発日の2日前までは340円、出発前日から発車時刻までが料金の30%です。
例えば東京〜金沢間の新幹線特急料金は6900円です。これを列車出発日の2日前までに払い戻すならば手数料は340円です。しかし、出発日の前日になると6900円の30%で2070円がかかります。

列車が指定されたきっぷの手数料は、出発日の前日に高くなります。しかもその差が大きい。そこで、指定席券は「出発日の2日前にキャンセルが出やすい」傾向があります。人気のある列車が満席だったとしても、2日前に再度チェックすると空席があるかも……という、乗り鉄テクニックが成立します。
ただしこの30%の適用には「340円の下限」が定められています。例えばSL指定席券が800円だとすると、その30%は240円です。でも実際の手数料は最低手数料の340円になります。
普通列車の指定席はどうでしょう。通常は530円、オフシーズンの指定された時期では330円です。330円だと払い戻し手数料の方が高くなります。また、530円の指定席でも190円しか返金されません。
こうなると、人気のある列車でも多くの人が「キャンセルしない方がマシ」と考えるようになります。キャンセル待ちの人はチャンスを失いますし、転売の温床にもなります。これは改善してほしい問題です。

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