慣れ親しんだ風景が心に残り続け、“そこにしかないもの”を“どこにでもあるもの”と錯覚してしまった経験はありませんか? 地方出身の漫画家がついつい描いてしまう「ご当地モノ」についての漫画が、見事なオチに引き込まれます。

舞台は漫画家の仕事場。夜のシーンのベタ塗りを頼まれたアシスタントが、漫画家のミスに気付いたようです。「先生〜また描いちゃってますよ〜」「あー! ごめんごめん! 向こうで育ったもんだから」


どうやら漫画家は地方出身らしく、うっかり“ご当地モノ”を原稿に描いてしまうクセがあるのだとか。「オタクはついつい部屋に本棚描いちゃう」「日本人はついつい遠景に山描いちゃう」ように、慣れ親しんだ風景が先入観を生んでしまう経験は絵描きあるあるかもしれません。それでは、漫画家が描いてしまった“ご当地モノ”とは?

察しの良い方なら「これしか選択肢がないよね」とお気付きかと思いますが、正解は「月」。漫画家の職場は月に建設された都市にあり、空には月ではなく「地球」が浮かんでいます。地球出身の漫画家は、つい夜空に月を浮かべてしまったわけですね。
Twitterでは、“先入観を題材にした先入観”を逆手に取ったSFオチに称賛のリプライが寄せられました。一方で、淡々とした会話劇から流れるようにカラーページを持ってくる構成も見事。オチに気付いていても思わず息をのんでしまいます。
作者は漫画家の窓口基(@R_adical)さん。連載中の女子高生SFアクション「東京入星管理局」は単行本第1巻が発売中です。
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