ねとらぼ

写真たくさんでスパスパッと解説します。「N700Sに狙って乗る方法」も紹介……!

「アルミ水平リサイクル」で引退した700系のアルミ素材を再利用

 N700Sは、2020年3月に引退した700系(関連記事)に使われたアルミニウムを再利用して車体の一部に用いています。普通車の荷棚などに使われているそうです。

N700S量産車 報道公開
「アルミ水平リサイクル」の実現により、引退した700系はN700Sの一部に生まれ変わった。700系も形を変えて生き続けるだなんてちょっとロマン

 新幹線車両のアルミくずには異なる種類のものが含まれることから、これまでそのまま新しい車両用に再利用するにはいろいろな課題がありました。しかし、レーザーによるアルミ種類の選別が可能になったことで、高速鉄道として世界で初めて「新幹線から新幹線へ」再利用する「アルミ水平リサイクル」が実現したといいます。

 客に安心して乗ってもらうための安全対策装備も強化。客室内1両あたりの防犯カメラをこれまでの2台から4台ないし6台に増やし、緊急時には防犯カメラの画像が自動的に指令所に送られる仕組みを整えました。また、万が一の停電時にも自走して安全な場所まで移動できる、高速鉄道では世界初(JR東海)という高度なバッテリー自走システムも備えました。

N700S量産車 報道公開
端部にこれまで通り防犯カメラ
N700S量産車 報道公開
天井にも防犯カメラを追加設置
advertisement

まだ乗っていたいと思えるほど快適/狙って「N700Sに乗る方法」

 のぞみ991号は東京駅を出発して2時間半ほどで新大阪駅に到着。所要時間は大きく変わりませんが、あれもう着いたのか、まだまだ乗っていたいと思えるほど快適な空間に感じられました。

 N700Sは2020年7月1日から4編成を投入し、N700シリーズと一体の運用が行われます。一番列車を含めた初日の運用は、混雑・混乱、3密を防ぐ理由から非公開となりますが、7月2日からJR東海のTwitterアカウント(@JRC_Shinkan_jp)で翌日の運用列車を告知することを検討しているそうです。N700Sに「狙って乗りたい」ならばチェックをお忘れなく!

N700S量産車 報道公開
JR東海のTwitterアカウント(@JRC_Shinkan_jp)で、N700Sを用いる列車を前日に告知することを検討中という

大泉勝彦

追記(2020年7月1日)

JR東海の公式Twitterアカウントで告知されるN700Sの運行予定



東海道新幹線「N700S」フォトギャラリー

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.