渋谷駅(関連記事)や新宿駅(関連記事)だけではありません。2020年7月、首都圏の駅が続々と新しくなります。

7月3日にJR京葉線の新木場駅がリニューアルを終えて全面開業、7月12日にJR中央線の飯田橋駅が改良工事を終えて新装開業します。
どう変わるのか、何が便利になるのか、気になるポイントを解説します。
新木場駅は構内を大きく拡張して混雑・混乱緩和、乗り換えも楽チンに
京葉線の新木場駅は、東京メトロ有楽町線と東京臨海高速鉄道りんかい線が接続し、乗り換え利用者が多い大型駅。ラッシュアワーは特に混雑しました。
この混雑・混乱緩和を目的に改良工事が長らく進められていました。新しい新木場駅では、コンコースを長く拡張して、ホームとコンコースをつなぐ階段とエスカレーターを別に1系統増設。改札機も増やして、乗客の動線がスムーズになるよう改良しました。改札内トイレも移設して広くし、併せて混雑緩和を図っています。
先行して共用を始めていたコンコースともに、コンビニ「ニューデイズ」、カフェ「ベックスコーヒーショップ」、そば店「いろり庵きらく」といったエキナカ店舗の完成によって、7月3日に全面開業となります。
新木場駅は通勤・通学客のほか、東京ディズニーランドや東京ビッグサイトなど著名な大型施設への乗り換え駅としても使いますから、なじみのある人も多いと思います。多くの人が便利になりそうですね。


カーブ駅から直線駅に変わる飯田橋駅 ホームを移設した大工事が完了
中央線の飯田橋駅は、駅ホームを移設する大改良を実施しました。
これまで飯田橋駅は急カーブ上にある「曲がったホームの駅」でした。開放的な景色でしたが、ホームと車両の間がとても広くなる場所があり「足元注意!」。乗り降りが危険でした。実際、転落事故も多く発生していました。
今回の改良で「直線ホーム」になります。ホームを新宿寄りの直線区間へ約200メートルも移設しました。工事中も駅の営業をやめるわけにはいきませんから、特に大きな障壁だった出入口と階段の撤去を営業運行の合間に実施して進めた難工事だったそうです。
ちなみに移設距離の200メートルは、飯田橋駅に停車する中央総武線各駅停車の10両編成と同じ長さ。ホームが電車1本分移動したことになります。
7月12日にいよいよ新西口改札と新駅舎が開業。新駅舎には新しい駅ナカ店舗も5店入る予定です。なお、旧ホームも東口への連絡通路としてそのまま使われます。



ネットでも「新木場駅がこうなるのは嬉しい」「飯田橋駅からの乗り降りも心穏やかにできるようになる」など、いよいよ完了となるリニューアルに喜ぶ反応が多く見られます。
これらはもちろん東京五輪開催に間に合わせるように進んでいたもの。開催延期は残念ですが、想定外の事態があった中でも粛々と予定通りに工事を進め、完成させた関係者の方々にまず感謝。続々と進む駅リニューアルで、移動や利用が今よりもっと快適になりそうですね。



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